日本には「知のコロシアム」がある。その名はHyper-Editing Platform[AIDA]。ここは、松岡正剛座長と多士済々の異才たちとともに思索を深め、来たるべき編集的世界像を構想していく場だ。2022年10月に3シーズン目を迎えた[AIDA]では「日本語としるしのあいだ」をテーマにかかげ、全6回のライブセッションが開催された。リアル講義の模様は「月刊あいだ」というタブロイドに再編集されて評判を呼んだ。遊刊エディストでは、「月刊あいだ」に掲載されたボードメンバーへの独占インタビューを特別公開していく。第5号は武邑光裕さん。(全6回、毎月第一金曜日更新予定)
ひとりの億万長者が、世界に広がるコミュニケーション手段を変えようとしている。SNS全盛の編集者なき時代、私たちはいかにして「間(マ)」を取り戻すことができるのか。メディア美学者・武邑光裕氏が考える未来とは。
聞き手:吉村堅樹
武邑光裕/メディア美学者
1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業、1978年同大学芸術研究所修了。メディア美学者。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、インターネットやVRの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。2017年よりCenter for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。
――この講座は「AIDA」という名を冠しています。第1講で武邑さんは、日本のウル言語に「マ」という概念があるとお話されていましたね。
タブロイドおよびアイキャッチデザイン:穂積晴明
タブロイド撮影:後藤由加里
インタビュー構成:梅澤奈央
「月刊あいだ」編集長:吉村堅樹
シリーズAIDA BOARD INTERVIEW(全6回)
【AIDA】【AIDA】メディア美学者・武邑光裕氏インタビュー メタヴァースは〈マ〉を再生するか(2023/8/4公開)
Hyper-Editing Platform[AIDA]は、Season4の参加者を募集しております。
詳細・お問い合わせはこちらのページをご覧ください。
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
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