ハンノキの葉のうえで、総身を白い菌に侵されて命を終えていたキハダケンモンの幼虫。見なかったことにしてしまいたくなるこんな存在も、アングルを変えてレンズを向けてみると、メルヘン世界の住人に様変わりする。
大寒に突入して朝の空気が冴えた日々が続く1月24日、豪徳寺駅近くの編集工学研究所で、編集コーチ養成コース・花伝所の最終関門「敢談儀(かんだんぎ)」が行われました。スタートにあたって花伝所を取りまとめる所長・田中晶子からのメッセージがありました。
◎式目演習を「なぞる」
8週間のプログラムを通じて5M(モデル・モード・メトリック・マネージメント・メイキング)の身体化ができたかどうかを放伝生(卒業予定の受講者)に問いかけていましたね。現状は式目演習を「なぞった」だけの状態かもしれませんが、大事な道のりを進んでいることを強調していました。
ちょうど翌日1月25日に特別講義を行う数理科学者・津田一郎さんが千夜千冊エディション『心とトラウマ』や『理科の教室』や『編集力』をなぞりながらエディスト記事を連載していますね。校長・松岡正剛がどのように編集工学を組み立てていったのか、従来の帰納法や演繹法に留まらないアブダクション(仮説形成)を動かしてリバースエンジニアリングを進めています。
◎編集的な自由へ向かう
所長を見つめる放伝生たちのターゲットの1つは師範代登板を通じた「編集的な自由」です。他者である学衆(生徒)からの回答に対して、師範代としての指南を進めるために、「物語」や「ごっこ遊び」や「コレクション」を介在させつつ、イマジネーションの翼を広げておく必要があります。
「編集的な自由」の事例として、師範代登板の経験ある学長・田中優子が花伝所のプログラム中に回答に含まれる学衆の眼差しに気づいたエピソードの紹介も所長からありました。学長自身が過去を振り返った際、石牟礼道子の本を読んで心酔していったときと同じ眼差しであると関係づけができていたのです。
メッセージの最後では、敢談儀向けに放伝生が図解するエディション『読書の裏側』に触れました。知識のための読書はつまらないものです。著者のモードに肖ったり、薬として調子を整えることにも読書は使えます。書物と自分を切り離さず、師範代登板するときも書物を傍らに置いて、武器や食器や楽器として教室運営や、回答へ指南すればよいのです。
この後、放伝生が作成した図解についての共読プログラム「物実像傳」へと移りました。
畑本ヒロノブ
編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。
<速報>【44[花]敢談儀】読書の裏側には地獄が潜む!?(オツ千ライブ「物実像傳」)
昨日レポートした敢談儀スタート時の花伝所長・田中晶子によるメッセージの後、『読書の裏側』の図解共読がありました。前半では師範と放伝生の対話があり、後半では千夜坊主の吉村堅樹と千冊小僧の穂積晴明による「おっかけ千夜千冊フ […]
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<速報>物語のシーン描出に「目のカメラ」を活用しよう/55[破]破天講
師範代たちの振り返りの後、今期の物語編集術のレクチャーが行われました。担当は師範・天野陽子となります。 天野は短歌集『ぜるぶの丘で』を2月に出版し、先月末に第40回北海道新聞短歌賞に選出されていたようです。11月26 […]
11月23日(日)にスタートする多読アレゴリアの別典祭の準備が編集工学研究所で行われていますね。並行して、55[破]破天講が2階の学林堂で開催されていました。師範代は10月の突破講とその後の準備期間によって、すでに破の […]
11/24(月)14時〜16時:ぷよぷよ創造主の思考にイシス病理医がメスを入れる!【別典祭】
本の市場、本の劇場、本の祭典、開幕! 豪徳寺・ISIS館本楼にて11月23日、24日、本の風が起こる<別典祭>(べってんさい)。 松岡正剛、曰く「本は歴史であって盗賊だ。本は友人で、宿敵で、恋人である。本は逆上にも共感に […]
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2026-02-10
ハンノキの葉のうえで、総身を白い菌に侵されて命を終えていたキハダケンモンの幼虫。見なかったことにしてしまいたくなるこんな存在も、アングルを変えてレンズを向けてみると、メルヘン世界の住人に様変わりする。
2026-02-05
誰にでも必ず訪れる最期の日。
それが、どのような形で訪れるかはわからないが、一番ありえそうなパターンの一つが終末介護病棟での最期じゃないだろうか。沖田×華先生と言えば、自虐ネタのエッセイマンガでよく知られるが、物語作家としても超一流だった。深く死に向き合いたい方は、是非ご一読を。
(沖田×華『お別れホスピタル』)
2026-02-03
鋸鍬形、犀兜、鰹象虫、乳母玉虫、碁石蜆、姫蛇の目、漣雀、星枯葉、舞妓虎蛾、雛鯱、韋駄天茶立、鶏冠軍配、鶉亀虫。見立ては、得体の知れないものたちを、手近に引き寄せたり、風雅に遊ばせることの糸口にもなる。