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源内さんとハン・ガンが人気【54破】第1回アリスとテレス賞エントリー
- 2025/05/11(日)23:54
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「5W1H」という基本の基本ではじまった[破]の稽古。1か月後にはアワードに向けて文章を何度も推敲し、磨き上げるまでに熱を帯びる。本日5月11日、54[破]第1回アリスとテレス賞のエントリーが締め切られた。セイゴオ知文術というお題で競い合う。読書は交際である、という松岡校長の言葉にならい、一冊の本とじっくり付き合い、800字で彼を紹介する文章を書く。
10教室・学衆71名中、エントリーしたのは63名。なんと5教室が全員エントリーを果たした。はばたけ御伽衆教室、カオスの縁子さん教室、讃岐兄弟社教室、うごめきDD教室、風土粋粋教室、おめでとう!! 選評委員([破]の師範、番匠、評匠、学匠)は、全員が全エントリー創文を読んで選評する。結果発表は月末。エントリー作品すべてに講評が贈られる。
課題本は前期と同じく、以下のラインナップだ。ISIS co-missionメンバーが選んだ本、[破]ボードが選んだ本と松岡校長の著作、あわせて12冊のなかから学衆は1冊を選び、読み、創文した。
54[破]の学衆にはどの本が人気だったか?
<セイゴオ知文術・課題本一覧>
左は、選んでくださったISIS co-missionメンバーのお名前。
右端に取り組んだ学衆の人数。( )内は前回53[破]で取り組んだ学衆の人数
津田一郎さん:『精神指導の規則』ルネ・デカルト 1名(3)
宇川直宏さん:『音楽が未来を連れてくる』榎本幹朗 3名(5)
鈴木健さん :『知恵の樹』H・マトゥラーナ、F・バレーラ 4名(6)
今福龍太さん:『続審問』J.L.ボルヘス 4名(1)
田中優子学長:『苦海浄土』石牟礼道子 6名(8)
井上麻矢さん:『表裏源内蛙合戦』井上ひさし 5名(0)
武邑光裕さん:『仕事としての学問 仕事としての政治』マックス・ウェーバー 3名(1)
大澤真幸さん:『自我の起原』真木悠介 5名(7)
鈴木康代さん:『エストニア紀行』梨木香歩 11名(13)
松岡校長本 :『ルナティックス』 2名(3)
破ボード選定:『ビリジアン』柴崎友香 8名(5)
破ボード選定:『すべての、白いものたちの』ハン・ガン 11名(7)
ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンの『すべての、白いものたちの』、そして大河ドラマで注目された平賀源内を扱った『表裏源内蛙合戦』の伸びが目立つ。世の中で話題になっているものには、いろんなイメージがくっついている。その既知をとっかかりに読み始めた本で、既知をひっくりかえす驚きがあったか? あるといいなあ、と願いつつ、選評会議に臨む。