かつて「大人マンガ」というジャンルがあった(詳しくは「マンガのスコア 園山俊二」参照)。この周辺には、ファインアートと踵を接する作家たちが数多く存在する。タイガー立石もその一人。1982年、工作舎から刊行された『虎の巻』は、まさしくオトナのためのマンガの最極北。いいお酒といっしょにちびちび味わいたい。
いま、私たちに本当に必要なのは「読む力」である。
作家・元外交官の佐藤優氏が動画の中で“読書の師匠”と呼んでいる人物がいます。それはイシス編集学校 学林局林頭、吉村堅樹。
今回公開された対談動画では、この2人が、現代社会における読解力の危機と、そこに対抗するための読書術「義疏(ぎしょ)」について語り合っています。
動画の冒頭、佐藤氏は強い危機感を示します。
「いま、学生も、社会人も、全体として“読む力”が著しく落ちている」
その背景には、4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランス良く伸ばすという教育方針があるといいます。
一見よさそうに見えるこの方針が、実は最も根幹となる「読む力」の鍛錬を浅くしてしまった、と語ります。
佐藤氏は明言します。
「読んで理解できないことは、聞くことも、話すことも、書くこともできない」
つまり、読む力こそが、すべての知的活動の土台。仕事も、学びも、人生を切り拓く力も、すべてここにかかっているのです。
では、どうすればその力を取り戻せるのか。
佐藤氏に促されて動画の中で吉村林頭が紹介したのが「義疏」。
松岡正剛がいう3A(アナロジー、アフォーダンス、アブダクション)。これを読書で生かして新たに名付けたものが「義疏」です。
単に本を読むのではなく、多層的なプロセスを通じて、知を自分の中に根づかせていきます。
この読書術の実践はとりわけ、社会人にとっては、仕事と結びつけて知を血肉化する強力な方法だといえるでしょう。
この「義疏」をはじめ、編集的な読解や思考を磨き、社会への実践をめざす学び舎がHyper-Editing Platform[AIDA]です。
この「知を創発するプラットフォーム」が2025年10月からスタートします。
「座と興のAIDA」をテーマに、日本文化が培ってきた「場の力」と創造性に着目し、日本文化論から生命科学まで、多領域にわたるゲスト講師を招いて実施します。
読めなければ、何も始まらない。
「読む力」を問い直し、鍛え直す、その入り口として、ぜひこの動画をご覧ください。
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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コメント
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