自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、2020年6月1日に20周年を迎えた。現在開講中の第45期の師範代まで、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。
「iモード」サービス契約数が1000万突破。KDDIが発足、ジェイフォンが「写メール」を展開したころ、続く第2期も、1年間のLongプログラムとして開講。当時、編集工学研究所とも様々にコラボレーションしていたラジオ編集作家・デーブ川崎こと、川崎隆章師範代が登板されました。当所はお題ラウンジもまだなく、師範代には印刷物とCD-ROMでお題をお送りしていました。しかし、川崎師範代はCD-ROMの存在に気づかなかった。お題を写経のように、一字一句すべて手入力されていたという熱血エピソードが語りつがれています。北九州に所縁があり、今も九州支所・九天玄氣組で活動してくださっています。

…2000年09月27日
◉予想外ともいうべき師範代の指南力。ほとほと感心。これぞメテク。

0159夜:ジャン=フランソワ・リオタール『こどもたちに語るポストモダン』
…2000年10月27日
◎『知の編集術』冒頭に登場するイシスのセレブリティ

0197夜:米原万里『魔女の1ダース』
…2000年12月22日
>師範代これからメッセージ>
崖っ淵の時代が到来しました。情報世界の『動脈と静脈』をイシスで動かしましょう!
直立猿人教室 川崎隆章
Designed by 穂積晴明
【図版引用】
・三宅島空撮画像 from Wikipedia CC-BY3.0
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:20140516%E4%B8%89%E5%AE%85%E5%B3%B6.jpg
・Yoshirō Mori was inaugurated as Prime Minister on April 5, 2000 from Wikipedia CC-BY3.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Yoshiro_Mori_20000405.jpg
・Wolfgang Schüssel from Wikipedia CC-BY3.0
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:W_Schuessel7.jpg
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい)」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら […]
コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。