ISIS 20周年 師範代リレー[第28期 真武信一 編集工学はライフワーク]

2021/08/18(水)09:00
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2000年に産声をあげたネットの学校[イシス編集学校]は、2020年6月に20周年を迎えた。第45期の師範代までを、1期ずつ数珠つなぎにしながら、20年のクロニクルを紹介する。

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目まぐるしい期だった。ロシアがWTOに正式加盟し、習近平が総書記に就任した中国では尖閣諸島国有化をめぐり、全土で反日デモが起こった。

 

イシスでは2012年9月に伝習座が第100回に達成。同月に本好きのメッカ「松丸本舗」が惜しまれつつ閉店した翌月に、松岡校長書き下ろしの『松丸本舗主義』が緊急刊行された。師走には赤坂から豪徳寺への編集工学研究所の移転と、節目の重なる期となった。

 

[守]では真武信一師範代の再登板が一大ニュースとなっていた。真武師範代といえば、数多くの花伝生を師範代へ育てた名物師範代。簡潔な短いフレーズで核心を突く言動は、松岡校長をして「一言主(ひとことぬし)」といわしめたほど。

 

「編集学校を思う立場にいないといけない」と、学林局にも共有しておきたいことを忖度なく伝えるカマエの背景には、「編集工学こそライフワークだ」と確信した15[守]での初登板がある。コワモテな印象だが、実は家族や学衆に甘く、スウィーツ好きという一面をもつ。3度目となる師範代を引き受けた47[守]では、「真武節」がますます冴え渡っている。

 

◎師範代メッセージ◎


 

>あのときメッセージ>

師範代全員が再登板の唯一無二の期。ただ、多くの学衆さん達には「初めての編集学校」なので、冨澤学匠(当時)の「28守は指南の多様性の可能性を追求する試みあふれる期に!」との宣言のもと、師範代の固有知が共有知となり全教室に満ち溢れました。

 

>これからメッセージ>

オンラインで「型」を稽古する。編集学校での学びが、今のようなときだからこそ役に立つのです。

 

沖ゆいコーザ教室 真武 信一

 


 

●あの日!あの時!千夜千冊!●

〇いまこそ二つのG(グーテンベルク/グーグル)のエディット・ラディカルな統合を!
1479夜:ルー・バーナード、キャサリン・オキーフ、ジョン・アンスワース『人文学と電子編集』
…2012年08月07日

◎「アラブの春」をめぐるメディアの報道に一石を投じた
1488夜:重信メイ『「アラブの春」の正体』
…2012年10月21日

⦿「古今の志」のススメ
1489夜:佐藤一斎『言志四録 全4冊』
…2012年11月13日

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  • 上杉公志

    編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。