自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
1日24時間じゃ足りない…という人は、編集を学ぶといい。
10月30日と11月7日の2日間、この秋開講する[守]コース速修プランの学校説明会が行われた。メインナビにはISIS花伝所の田中晶子所長が、編集ワークのナビには現在[破]応用コースで“アイドルそのママ教室”を率いる新井和奈師範代が初登場した。
産後セルフケアインストラクターとして働き、3人(12、10、5歳)のママでもある新井は「編集」を学んでから時間管理が飛躍的にうまくなったという。コロナ禍において、在宅ワークの難しさもありながら、インストラクターとママと師範代のポリロールを、実に楽しそうにこなしていることが何よりの証拠である。
アイドルそのママ教室では、時に「こんにちは、雪女、スパルタ和子です」という恐ろしい挨拶文で指南がはじまるが、学衆は「おかげさまで光が見えました」と顔をほころばせ、「夜中に投げた回答の指南がもう返ってきてる~!」と驚きの日々をおくっている。
新井は「インストラクター仲間のみんなに編集を学んでほしい」と野望も持っているそうだが、これはおそらくイシス編集学校の師範代みんなの野望でもあるだろう。時間が足りないと思う人にこそ、編集を知って欲しい。
この日の学校説明会では、情報を「分母と分子」のセットで捉えるという編集の型「地と図」を使って、言いかえたり、新しい視点を獲得するワークを行った。スパルタ和子ママのナビに「もっとひねった答えを言いたいんですけど」「他にも出そうなんだけど思いつきません」と身もだえした参加者のほぼ全員が、[守]コース速修プランに申込んだ。
開講まで1週間。いよいよ編集術を手にする日が迫っている。
▼[守]コース申込・詳細はこちら
https://es.isis.ne.jp/course/syu
八田英子
編集工学を世界に広めるために編集工学研究所に入所した元SE。不適な笑みを湛えながら、問答無用でばさばさと人を斬りまくる。編集的先達は沢田研二。
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学校説明会オンライン 7月21日(月・祝)に開催します 9月13日(土)は本楼で!
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コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。