先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
『情報の歴史21』を手に取った人ならば、誰でも一度は願ったことがあるはずだ。「検索機能が、欲しい!」ーーそんな万人の夢を叶えるべく、勇猛果敢な贈与軍団が立ち上がった。
発端は2021年の秋。久々に結集した『情報の歴史21』編集部の打ち合わせで、吉村編集長が口火を切った。「電子化、やっぱりしたいよなぁ。検索できたらいいもんなぁ」。しかし大問題が立ちはだかる。『情報の歴史21』は、1995年までの情報を元祖『情報の歴史』(1996年発行)から拝借している。つまり、7000万年前から1995年までは、個別歴象(『情歴』に記載されている歴史的事象)の電子データがないのだ。あるのは、整然とレイアウトされた完成ページのコピーのみ。
『情報の歴史21』電子版に検索機能を加えるためには、ひとつひとつの歴象をテキストデータとして入力する必要がある。7000万年前から1995年までの歴象を、ひとつずつ! そんなことは到底不可能だろうと、誰も言わないところがイシス編集学校であり、編集工学研究所。
「やってみようか」を号令に、颯爽と動いたのは21世紀の女かとめぐこと、加藤めぐみ師範。膨大な歴象を入力して活用可能な情報体へと整備するインフラを、瞬く間にGoogleスプレッドシート上に打ち立てた。
『情報の歴史21』はどのページにも「歴象」がびっしり敷き詰められている。
続いて白羽の矢が立ったのは、圧倒的おもてなし力に定評のある原田祥子蔵出し隊長。広大なイシスネットワークを駆使して、即座に「情歴PDF化チーム」の先発部隊をまとめあげた。原田祥子、稲田早苗、大島雅人、田原一矢、藤田小百合、若林信克という6名の勇者たちが先発隊となり、めくるめく情歴写経作業の土台をつくった。
そして2022年の春、「情歴PDF化チーム」は「情歴電書団」と改名し、新たに20余名の新団員を迎え入れた。目指すは、2022年秋の『情報の歴史21』電子版リリース。週末は返上、ゴールデンウィークも返上、全ては未来の読者に『情報の歴史21』電子版を贈り届けるため。デジタル世界に「情報の歴史」を刻み込むアツい夏が、幕を開ける。
第二期メンバーを迎え、改めてキックオフした情歴電書団。応援よろしくお願いします!!!
山本春奈
編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。
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コメント
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2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。