結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
配信の中で触れられているのはハチ目アリ科の一種と思われるが、こちらはゴキブリ目。
昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。

共憶、共譜、共筆、共読。編集工学研究所では、「Co-Edit Shelf(仮)」と題して、一畳サイズ(横90cm×縦180cm×奥行編集中)の”超本棚装置”を開発している。
「Co-Edit Shelf」の棚には、「今考えたい問い」と「今こそ読みたい本」が、デリバリーされる。たとえば、エルザ・スキャパレリと高野文子と宇野千代の時代を動かすショッキングな異才にあやかり、『雨月物語』と『パサージュ論』と『膜は生きている』で虚実皮膜の世界観に出入りする。毎月更新型で、私と国家、心とサブカルチャー、働くと環境など、さまざまなテーマをお届けする予定である。
本棚と人間との関係をアッとおもしろくする試みにしたい。IT社会、SNSセカイがここまで定着した世の中であればこそ、本と想像力の関係がずっとゆかいになるルール・ロール・ツールを提供したい。特にツールは、棚にさしかかった人々が、共にリミックスやインタースコアを起こすものを用意する。Qから新たなQが、Qから次なるEが動くための「プログラム」や「配信番組」の準備にとりかかっている。
本棚開発自体も、共奏を目指している。編集学校の先達や指導陣や学び手のみなさんと、問いづくりから選書まで、番組構成から新たなソフトウェア開発まで、イシスとEELのブックウェア実験の場を企みたい。
ヘッダー写真は、編工研エディターで、15離にエントリーして世界読書にいどむ山本春奈の棚イメージ図。本棚も場も、騒がしく!
[編工研界隈の動向を届ける橋本参丞のEEL便]
//つづく//
橋本英人
函館の漁師の子どもとは思えない甘いマスクの持ち主。師範代時代の教室名「天然ドリーム」は橋本のタフな天然さとチャーミングな鈍感力を象徴している。編集工学研究所主任研究員。イシス編集学校参丞。
かつて校長は、「”始末”とは、終わりのことですが、エンディングとビギニングは一緒だということ。歌舞伎役者が最後に舞いたい踊りは、自分を目覚めさせる踊りかもしれないわけで、終わりのメッセージとは、何か始まりを感じさせるもの […]
「日本流(経営)の本質は、異質なものを編集する力だったはずだ。ーーー異質なデータを価値ある情報に編集する知恵がこれからの勝負となる。それをセマンティックプラットフォーマーと呼んでいる。」 一橋大学ビジネスス […]
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赤坂から、赤堤へ。 2012年12月、EELは6万冊の本と一緒に、赤坂から赤堤(最寄りが豪徳寺駅)へと引っ越しをした。知の移転を行った。 そこからちょうど10年、校長への献本や千夜本や、EELプロジェクト関 […]
コメント
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2025-07-08
結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
配信の中で触れられているのはハチ目アリ科の一種と思われるが、こちらはゴキブリ目。
昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。
2025-07-07
七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。