真夜中のツッカム正剛 本〆會

2019/12/23(月)22:24 img
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 世間が年忘れに励む12月20日(金)、本楼では本〆會が催された。松岡校長の親しい方々とイシス編集学校の師範・師範代たちで総勢100名を超える参加者が集い、一年を振り返り言葉を交わし合った。

 この日は12月24日(火)発売の千夜千冊エディション『編集力』のジャケットにもなっているあのスカジャンもお目見えした。

 

お酒や食事を楽しみながらゆるやかに始まり、宴は夜中まで続く。太田香保総匠のお手製サングリアはあっという間に売り切れた。

 

松岡校長から今年を振り返ってご挨拶。 

 

 現在、Youtube番組「ツッカム正剛」で対談をしているファッションデザイナー・川西遼平さんが松岡校長と一年半かけて作った”松岡正剛服”も並んだ。スカジャン、シャツ、ジャケット、パンツ、ベスト、小物など全て受注生産となる。スカジャンは10着限定。

 

 松岡×川西の対談は4回に渡り配信される。現在2回目まで視聴できる。

 

ツッカム正剛 0012夜 「川西遼平①”言葉とファッション”」

ツッカム正剛 0013夜 「川西遼平②”ファッションと出版”」

 

最新の千夜千冊エディション『編集力』と写真に収められた松岡校長。

 

“松岡正剛服”を撮影したのは写真家の渡辺眸さん。

 

“千夜千冊”を着る男、学林局・穂積晴明

 

川西遼平さんも本〆會に駆けつけ、打ち上げでは「ツッカム正剛」が数時間に渡り真夜中まで展開された。

 

打ち上げも終わり、人が少なくなった夜更けの本楼でしばしの寛ぎ。スタッフたちと談話をした後、千夜千冊の執筆のためデスクに戻った。結局、松岡校長だけは「本〆」とはならなかった。

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。