空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

5月4日(月)は「みどりの日」ではない。
イシス編集学校にとっては、全コース通じて初となる「速修コース」が、45[守]で開講した記念日である。
通常17週のところを15週で学ぶ、この虎の穴コースの師範代を務めるのは先に「遊刊エディスト」で紹介した3人の勇者。
岡本尚(ざこば太郎教室)
宮原由紀(やわらスパイラル教室)
吉井優子(発恋スタンツェ教室)
日本のどこを探してもない「いつもならワクワクするはずのゴールデンウイーク」が、ここにはあった。
7回答6指南、9回答8指南、8回答8指南。初日12時間後(5月4日24時)の3教室のスコアだ。
早送り再生される動画のような教室模様に驚いている暇はない。日付が変わって数分後、「002番:アタマの中の探検」が出題された。
毎日出題毎日締切、開講後10日間の速修コースの日常である。
世間とは真逆の非日常。イシスの新たな伝説は始まったばかりだ。
白川雅敏
編集的先達:柴田元幸。イシス砂漠を~はぁるばぁると白川らくだがゆきました~ 家族から「あなたはらくだよ」と言われ、自身を「らくだ」に戯画化し、渾名が定着。編集ロードをキャメル、ダンドリ番長。
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53[破]第2回アリスとテレス賞大賞作品発表!アリストテレス大賞 小笠原優美さん
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コメント
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2025-09-09
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ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。