自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
見え方がかわる 自分をひらく 編集ではじめる
予想を超える参加者でにぎわった昨秋のツアーで、関心が高かったのは「自分と世界がつながる方法」だった。複雑な社会の中で自分に何ができるのか。社会と自分との接点を見つけるにはどうしたらよいのだろう。
春のツアーには、イシス編集学校で1000人を超える学び手を見守ってきた師範 石井梨香に、大学生のキャリアコンサルティングとイシスの師範代育成に腕をふるう山本ユキ師範が加わり、自分をやわらかくして、社会にコミットする方法を伝授する。
何かを始めたい、何かの役に立ちたいと思う方は見逃すことなかれ。
<石井梨香・山本ユキからのメッセージ>
桜満開の春。上ばかりを見上げがちですが、足元に目を向けるとさまざまな色合いの花の存在に気づきます。わたしたちにも、わたしたちの身の回りにも、気づいていないことがまだまだあるはずです。近づいたり離れたり、角度や視点を変えてみたり、喩えたり見立てたりと、イシス編集学校のメソッドを使えば、隠れていたものが顔を出し、違う景色が見えてきます。
地域にほっとできる場所をつくりたい。
一緒に活動する仲間を見つけたい。
何ができるかわからないけれど一歩踏み出したい。
そんな春のチャレンジをあと押しするエディットツアーを開催します。不変だと思っていたことを柔らかく、難しいと思っていたことを面白く。
これまでのわたしからジャンプして、新たな世界づくりをはじめませんか。
就職支援にも悩んで止まるのでなく悩む「方法」を示します(師範 山本ユキ)
いろんな職種の人が関わる共同体は「編集」ひとつで発見の宝庫(師範 石井梨香)
<プログラム>
・見え方がかわる 「○○といえば?」
・自分をひらく 「~~になってみたら?」
・編集ではじめる 「新たな関係性を発見する」
〇講師:石井梨香(イシス編集学校師範/生協職員)
山本ユキ(イシス編集学校師範/キャリアコンサルタント)
〇日時:2023年4月15日(土)14:00-16:00 オンライン限定
〇参加費:1650円(税込)(限定15名)
〇申し込み:https://shop.eel.co.jp/products/detail/531
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は9月に公開され […]
【プレスリリース】新刊『不確かな時代の「編集稽古」入門』(11月13日発売)で、田中優子が学びの未来を問う
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、学長である田中優子による新刊の発売をお知らせいたします。 世界情勢の混乱、社会の分断、生成AI時代の不確実 […]
【田中優子の学長通信】No.12 『不確かな時代の「編集稽古」入門』予告
この表題は、もうじき刊行される本の題名です。この本には、25名もの「もと学衆さん」や師範代経験者たちが登場します。それだけの人たちに協力していただいてできた本です。もちろん、イシス編集学校のスタッフたちにも読んでもらい […]
田中優子の酒上夕書斎|第五夕『苦界浄土』石牟礼道子(2025年10月28日)
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コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。