56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
「URLをクリックしたものの、迷子になってます」「お待たせしてすみません。ダウンロードに手間取ってます」
4月26日14:00、風韻十八座夕星(ゆうずつ)座開講にさきがけて、宗匠、月匠、連雀による打ち合わせ「第1回連雀会議」が開かれた。開かれた…のだが、いずれもzoom会議はほぼ初めての面々ばかりで、少々スタートがもたつく。
もたつきつつも、ようやく全員集合した。画面に映る本日の参加者の筆頭は、風韻講座生みの親・小池純代宗匠。「ええ、オンラインミーティングは慣れてますよ」とでもいった落ち着いた面持ちである。お隣には全面サポート役の佐々木千佳学林局長のいつもの笑顔がある。その下段にひかえるのが、二羽の連雀。今期初の連雀・福澤美穂子は相変わらず楚々と可愛らしい。二度めの連雀ロールを担う大武美和子はしれっとした顔をしているが、実はログインに手間取って20分遅刻した。
さて、最後にドン!と木村月匠が構えていて、となるはずが、画面には黒地に白抜きで「木村久美子」の文字があるばかり。声は聞こえる。顔は見えない。

「大武さん、どうやったらちゃんと映ったの?」
どうやったらって、アクセスしたらこの画面になっていたわけで、どうもこうもしてません。「パソコンにカメラが搭載されていないんだと思いますよ。声が聞こえるからいいでしょう」と、小池宗匠が軽くながして早速本題に入る。
今回の会議の一番の懸案事項は、7月4日の「仄明書屋」だ。本来なら夕星座一同がリアルで集って五七五まみれで半日、編集稽古に興じる。松岡校長も大変楽しみにしている風韻名物の催しなのだが、今年はリアル稽古が叶わない。
「オンラインでの仄明書屋」が今日の最大テーマだ。既に小池宗匠が脳内書屋でシミュレーションしたプログラム試案をもとに、皆で意見を交わす。
「一番の変更点は吟行ですね。たとえば、カメラで○○を撮って」
(あまり詳細を明かす訳にはいかないので以下省略)
「○○については、事前に提出してもらって」
(同理由で省略)
「次の○○は、連衆さんを2グループに分けて」
(これまた詳細は省略)
などなど、気づけば2時間強が過ぎていた。
課題はまだいろいろある。それでも、一番気になっていた「仄明書屋をオンラインでいかに楽しんでもらうか」の具体的なイメージを、ある程度は共有することができた。
7月4日に向けて、連雀会議もまだ何回か重ねることになるだろう。次回は木村月匠の笑顔を見ることができるだろうか。
大武美和子
編集的先達:まどみちお。ピリッとのなかにクスッとがある。編集知性とともに方法日本がある。「イシスの女将」はさばきもいなしも切れ味抜群。誰にも出せない達人の味は、俳句でも講評でもコメントでも指南でも、小ささにキラリが光る。
本楼をおおった折句の星空~風韻講座presents 20周年感門之盟折句企画
「折句」といえば「かきつばた」を折り込んだこの和歌を思い出す人も多いだろう。 からころもきつつなれにしつましあれば はるばるきぬるたびをしぞおもふ 在原業平 折句と […]
コメント
1~3件/3件
2025-11-04
56守で初登板される皆さまへキワメツキのサカイメ画像を。羽化が迫り、翅の模様が透けて見えてきたツマベニチョウのさなぎ。側面に並ぶ赤いハートマークが、学衆さんたちとの激しく暖かな交換を約束しております。
2025-10-29
中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。