自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
本日、イシス編集学校が20歳になりました。
編集稽古に答えた人、指南した人、
全員のおかげ以外のなにものでもありません。
なぜといえば、この学校が伝えてきたのは、こうして交わされなければ影も形もなくなってしまうものだからです。
この「面影バトン」を繋いだ各期代表45人の師範代の言葉をもとに開校からの20年が一連の姿になりました。
各期に配された数字ロゴのとおり、危うさも絶好調も、滋味も切実も、温度も律動も、当時の世情以上にいろいろです。
つまりは「生きた学校」の証となっております。
「◉同時代千夜千冊」をみると、イシス黎明期にすでに1000夜。
“世界一速い校長”松岡正剛は、この学校の生みの親ながらうしろから見守る存在ではないようです。
「本や学校をこんな格好にした人はいない」。期を超えて師範代達がそんなおどろきを交わし合っているようでもあります。
ぜひごらんいただき、
次のバトンを、その手に。
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20周年企画 進行中
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佐々木千佳
編集的先達:岡倉天心。「24時間働けますけどなにか?」。無敵の笑顔の秘密は未だ明かされない学林局局長。NEXT ISISでも先頭を日夜走り続けている。子ども編集学校開校は積年の願い。
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コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。