私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

12月6日、『情報の歴史21 電子版』が発売されました。
書籍版『情歴21』がアップデートされ、「2021年」の年表ページを新規追加し、待望の「検索機能」「携行可能」がついに実現!
大好評「『情歴21』を読む」イベントの全7回分アーカイブ動画パッケージも同時発売され、DOMMUNEで「電子版」刊行記念イベント開催(12月13日)も決定!!!!!?
連続連打の情歴ニュース、すべてもれなく、どうぞお見逃しなく!!!!!
イシス編集学校で「ジョーレキ」(情歴)の名で親しまれている『情報の歴史』の誕生はおよそ30年前の1990年までさかのぼります。松岡正剛校長が監修をつとめ、東西地域の世界の歴史を政治・科学・芸術など分野横断で配置したその独自の年表フォーマットが注目され、「前代未聞の年表本」として大きな話題となりました。1996年に増補版が出版されたものの、その後、復刊のリクエストが少なくない中で絶版状態が続き、古書市場で高額で取引されていたことは語り草となっています。
左から『情報の歴史』『情報の歴史 増補版』(NTT出版)『情報の歴史21』(編集工学研究所)
そして25年ぶりの再増補版として、イシス編集学校の吉村堅樹林頭が編集長として指揮し、昨年2021年に刊行されたのが『情報の歴史21』です。1996年から2020年までの25年分の年表ページに加え、「情報の文明」と銘打った解説文とダイアグラムを新たに追加されました。想定をはるかに超える大反響を受け、重版を重ねています。そこで不死鳥のごとく蘇った「情歴」が次に目指した先が「電子化」だったというわけです(しかし、そこにはとんでもない悪戦苦闘が待ち受けていました…そのお話はまた後日…)。
その電子化の何がスゴいのか。一言で言えば、この三点です!
(1)検索可能!
電子PDF版では、一つ一つの歴史事象の検索が可能になりました。『情歴21』は圧倒的な情報量だからこそ、どこに何が書いてあるのかを探すにも高度な歴史的土地勘が必要でしたが、しかし検索可能な電子版では、仏教やキュビズムやNATOに関連する歴史を追うことも、司馬遷やナポレオンや太宰治が活躍した時代を横断することも、グッと容易に、便利になりました。(検索機能や、検索結果の表示は、お持ちのPDFビューワーの機能に準じます。)
(2)高画質を実現!
電子PDF版では、書籍版以上の高画質データをお届けします。刷新されたピカピカの『情歴21』紙面でストレスフリーな歴史読みをお楽しみください。タブレットやPCの機能と合わせて活用いただくことで、細部まで思う存分拡大が可能です。
(3)持ち運び便利!
高さ25センチ、厚み3センチ、ページ数509ページという堂々たる体躯の『情歴21』ですが、常に手元に置いておきたい一冊ながら、持ち運ぶためには何かを犠牲にしなければいけない悩みの種もありました。それが、電子版データではいつでもどこでも携行が可能です。電車の中で、カフェで作業するときに、寝る前にふと夏目漱石の同時代人が気になったとき、PCやタブレットですぐに歴史に立ち戻ることができます。(PDFデータでのご提供です。)
同時発売する「『情報の歴史21』を読む」シリーズの動画アーカイヴについてもご案内します。「『情歴21』を読む」は、各回のゲストの方々が「情歴」をどのように使い、どのように読んでいるかを紹介するイベントシリーズ。「遊刊エディスト」でもイベント開催ごとに繰り返しご案内してきましたが、ゲスト・スピーカーは、大澤真幸さん、佐藤優さん、武邑光裕さん、田中優子さん、村井純さん、山本貴光さん、ヤマザキマリさんという各界の博識者たち全7名でした(ヤマザキマリ篇は松岡正剛校長も登壇)。全7回で「税込11,000円」とリーズナブルな価格設定になっています。これを機会にぜひご購入ください。
https://edist.isis.ne.jp/guest/joureki21_isisfesta_yamazaki/
最後にDOMMUNEでの『情歴21 電子版』発売記念イベントについてお知らせします。登壇者はDOMMUNEを主催する宇川直宏さん(現在美術家)、「『情歴21』を読む」にも出演した武邑光裕さん(メディア美学者)、山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)、そして『情歴21』の編集長の吉村堅樹とデザイナーの穂積晴明です。「『情歴21』を読む」では、武邑さんは「ハイパー中世メタヴァース」を、山本さんは文豪バルザックをテーマに語ってくれました。また、武邑さんは12月5日から7日にかけて3夜連続で「武邑塾2022 × DOMMUNE」に出演しています。「情歴21×DOMMNE」では、宇川さんを交えて、どんな話が展開されるのか、乞うご期待です。詳細は後日、DOMMUNE公式サイトからアップされます。
INFO[01] 『情報の歴史21電子版』概要
・タイトル:『情報の歴史21』電子PDF版
・著者:松岡正剛監修 編集工学研究所&イシス編集学校構成
・本体価格:6,800円(税込7,480円)
・データ形式:PDF
・購入方法:12月6日(火)以降、編集工学研究所のウェブサイトから購入可能
・詳細情報: https://www.eel.co.jp/topics/news/4028
INFO[02] イベント「『情報の歴史21』を読む」シリーズ動画アーカイヴ
・概要:大好評をいただいたISIS FESTA SP「情報の歴史を読む」イベントシリーズ全7回の映像を、スペシャルパッケージでご用意いたします。2022年12月〜2023年3月の期間限定視聴でのご提供を予定しています。
・購入方法:12月6日(火)以降、編集工学研究所のウェブサイトから購入可能
・価格:10,000円(税込 11,000円)
・ISIS FESTA SP『情報の歴史21』を読む
第一弾 山本貴光篇/第二弾 大澤真幸篇/第三弾 田中優子篇/第四弾 武邑光裕篇/第五弾 村井純篇/第六弾 佐藤優篇/第七弾 ヤマザキマリ篇
・詳細: https://www.eel.co.jp/topics/news/4091
INFO[03] 『情報の歴史21電子版』 × DOMMUNE
・日時:2022年12月13日(火)19時〜22時
・場所:ライブストリーミングスタジオ『SUPER DOMMUNE』(渋谷PARCO9階)
・登壇者:宇川直宏(SUPER DOMMUNE 主催・現在美術家)、武邑光裕(メディア美学者)、山本貴光(文筆家・ゲーム作家) 、吉村堅樹(情報の歴史編集長)、穂積晴明(デザイナー)
・参加・視聴方法:SUPER DOMMUNEの公式サイトに情報を公開します。会場にお越しになるか(有料)、オンラインから(無料)ご視聴ください。
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
佐藤優さんから緊急出題!!! 7/6公開◆イシス編集学校[守]特別講義「佐藤優の編集宣言」
佐藤優さんから緊急出題!!! 「佐藤優の編集宣言」参加者のために佐藤優さんから事前お題が出題されました(回答は必須ではありません)。回答フォームはこちらです→https://forms.gle/arp7R4psgbD […]
多読スペシャル第6弾「杉浦康平を読む」が締切直前です! 編集学校で「杉浦康平を読む」。こんな機会、めったにありません! 迷われている方はぜひお早めに。 ※花伝寄合と離想郷では冊師四人のお薦めメッセージも配信 […]
「脱編集」という方法 宇川直宏”番神”【ISIS co-missionハイライト】
2025年3月20日、ISIS co-missionミーティングが開催された。ISIS co-mission(2024年4月設立)はイシス編集学校のアドバイザリーボードであり、メンバーは田中優子学長(法政大学名誉教授、江 […]
【続報】多読スペシャル第6弾「杉浦康平を読む」3つの”チラ見せ”
募集開始(2025/5/13)のご案内を出すやいなや、「待ってました!」とばかりにたくさんの応募が寄せられた。と同時に、「どんなプログラムなのか」「もっと知りたい」というリクエストもぞくぞく届いている。 通常、<多読スペ […]
【6/20開催】鈴木寛、登壇!!! 東大生も学んだこれからの時代を読み通す方法【『情報の歴史21』を読む ISIS FESTA SP】
知の最前線で活躍するプロフェッショナルたちは、『情報の歴史21』をどう読んでいるのか?人類誕生から人工知能まで、人間観をゆさぶった認知革命の歴史を『情歴21』と共に駆け抜ける!ゲストは鈴木寛さんです! 「『 […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。