15年ぶりに九天玄氣組Webサイト刷新!

2022/09/16(金)09:00
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本卦「沢天夬」

之卦「雷天大壮」

 

 「勢いだけでやる時期は過ぎた。情に流されず野性の次へ行け」。2022年の年初め、この卦をこう読み解いたのは、福岡の組員·新部健太郎(26[守])。年始にはこうして、九天玄氣組の卦を立ててもらっているのだ。

 

 あれから9ヶ月。確かに九天は変革の只中にある。元日よりスタートした飛永卓哉(38[破])の「本日のテンキ」一日一投(現在、1日も穴を開けずに続行中!)、中村まさとし(評匠)&川崎隆章(師範)による「番組三十三冊屋」(月3回ペース)、石井梨香(守番匠)&三苫麻里(師範代)の棋譜陣アワード企画、春には舵星連のメンバー交代もあり、九天の編集がダイナミックに起こっている。

 

 9月にはホームページも全面リニューアルした。15年ぶりのお色直しとなる。動画や遊刊エディストの九天関連記事、組名の由来、九天フォトコンテスト作品、発足前から現在までのクロニクルなど、ビジュアル多めに紹介した。あわせて組員限定公開のプロフィール·メディアにも着手、ネット上の地域コミュニティであっても組員同士が交わしやすくなるよう、プロフィールが際立つお題に取り組んでもらった。

 

 発足した2006年から16年の間にネット環境もデバイス状況も様変わりした。現在は「EditCafe」をベースにZoomといったオンラインツール、スプレッドシート、本棚ツールなどを取り入れながら、ネット上の地域編集コミュニティのモデルづくりに取り掛かっている。九天ホームページはそんな内外をつなぐイシス九州の情報発信基地として活用する。

 

 9月23日には17年目へとコマを進める九天玄氣組。

 目指すのは、野性の次だ。

 


◆九天玄氣組 新Web  https://kyuten.jimdofree.com

 

  • 中野由紀昌

    編集的先達:石牟礼道子。侠気と九州愛あふれる九天玄氣組組長。組員の信頼は厚く、イシスで最も活気ある支所をつくった。個人事務所として黒ひょうたんがシンボルの「瓢箪座」を設立し、九州遊学を続ける。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。