ほんとうは二つにしか分かれていない体が三つに分かれているように見え、ほんとうは四対もある脚が三対しかないように見えるアリグモ。北斎に相似して、虫たちのモドキカタは唯一無二のオリジナリティに溢れている。
「編集は不足から生まれる」
編集工学で大事にしている言葉の一つだ。
不要不急の外出を避けるようにといわれ、多くの人が家から出ないようにしている。外出できない、人が集まることができないという「不足」の中で、イシス編集学校は「編集」を止めない。
編集したアウトプットの1つが「オンラインエディットツアー」だ。
豪徳寺ISIS館2階の学林堂では、4月5日もオンラインエディットツアーが開催された。
ツアーナビゲーターは上杉公志。前衛音楽の作編曲家でありながら、イシス編集学校の師範代。マイクの前で画面越しの参加者に語る姿は、まるでアナウンサー。

エディットツアーでは、編集とはどんなメソッドかを、ライブなワークショップをしながら体験する。編集がどのように発想や情報の扱い方を変えるのかをワークお題で体験できるのだ。
これまでは、豪徳寺ISIS館1階のブックサロン「本楼」に集まって行われていたが、オンラインエディットツアーはオンライン会議システムをつかって行われた。
画面の向こうは東京都世田谷区、名古屋、宮崎、そして台湾からも参加され、オンラインならではの顔ぶれが揃った。

Mr.Honestyと呼ばれる誠実な人柄に定評がある上杉は、各地の参加者に声がけをしつつ、編集ワークをもとに編集による可能性の広がりを示した。今、身近な話題を交えつつ、お題と回答の軽妙なやりとりに、参加者も自分にない見方を得る機会となっていた。
イシス編集学校はインターネット上で編集の学びを深めていく。
学ぶ場と同じオンラインで編集を体験できる「オンラインエディットツアー」はこの後も続いていく。
家にずっといることに変化をつけたいアナタ!まずオンラインエディットツアーに参加されてはいかがだろうか。
衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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コメント
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2025-12-30
ほんとうは二つにしか分かれていない体が三つに分かれているように見え、ほんとうは四対もある脚が三対しかないように見えるアリグモ。北斎に相似して、虫たちのモドキカタは唯一無二のオリジナリティに溢れている。
2025-12-25
外国語から日本語への「翻訳」もあれば、小説からマンガへの「翻案」もある。翻案とはこうやるのだ!というお手本のような作品が川勝徳重『瘦我慢の説』。
藤枝静男のマイナー小説を見事にマンガ化。オードリー・ヘプバーンみたいなヒロインがいい。
2025-12-23
3Dアートで二重になった翅を描き出しているオオトモエは、どんな他者に、何を伝えようとしているのだろう。ロジカルに考えてもちっともわからないので、イシスなみなさま、柔らか発想で謎を解きほぐしてください。