『ドラゴンボール』でいえばフリーザ。『鬼滅の刃』でいえば胡蝶しのぶ。師範の尾島可奈子を見立てで学衆に紹介したのは2人の師範代だ。破壊と再生。視野の広い編集力を持つ尾島は、たしかに両方を兼ね備えている。
50[守]が開講して1週間が過ぎた頃、10人の師範が次々勧学会に登場した。森本康裕は電信柱の影にひそんで、この日を待ち続けたという。
そろそろ私も仲間に入れてもらおうとやってまいりました。
あやしい人?と勘ぐってはいけない。電信柱は編集稽古004番『「地と図」の運動会』のお題でもある。学衆がすぐに回答で歓迎した。
【図】電信柱
⇒(異次元イーディ教室)を「地」にすると(森本師範の隠れ蓑)
ですね。
《図》=電信柱
━━━━━━━━━ ⇒【追跡中に隠れて覗く場所】
《地》=探偵(か師範)
という回答を作ればよかったです!
みなさんと編集について(つまり、照合と連想と冒険について)
語り合ったり、差し入れを持ってきたりしながら、
卒門までの道中をご一緒いたします。
ベテラン師範の渡辺恒久はこうも言う。
師範代にとっても学衆にとっても心強い応援団。それが師範。登場するとさっそく学衆から質問がとぶ。そして師範に向けた決意表明もあった。
勧学会への差し入れにも師範のカラーは表れる。「イシス随一のカレー数寄」佐藤健太郎が、カレーで編集を語り出せば、阿曽祐子は学衆の回答を手際よく再編集して見せる。阿部幸織は「地と図」を使った自己紹介をスタート。勧学会に新たな風が吹き始めた。
師範は孫悟空や竈門炭治郎にはならない。編集稽古の主人公は師範代と学衆だから。だが、フリーザや胡蝶しのぶとなって稽古のワキをしっかり固める、それが師範なのだ。
景山和浩
編集的先達:井上ひさし。日刊スポーツ記者。用意と卒意、機をみた絶妙の助言、安定した活動は師範の師範として手本になっている。その柔和な性格から決して怒らない師範とも言われる。
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