宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。

企画第一弾のコラボ出版社は太田出版! お題本は「それチン」こと、阿部洋一のマンガ『それはただの先輩のチンコ』!
昨季Season10・春、多読ジムでは、出版社とコラボする新企画「”版元コラボ”エディストチャレンジ」がスタートしました。
https://edist.isis.ne.jp/just/tadoku_ohtabooks/
エディストチャレンジのエントリーメンバーは、石黒好美、植村真也、大沼友紀、佐藤裕子、鹿間朋子、高宮光江、畑本浩伸、原田淳子、細田陽子、米川青馬の総勢10名。「それチン」をキーブックに、マンガ・新書・文庫の三冊の本をつないでエッセイを書く「DONDEN読み」に挑戦しました。
さらに「遊刊エディスト」の守護神・堀江純一も緊急参戦し、「帰ってきたマンガのスコア」を特別寄稿。ここに、「それチンDONDEN祭」と題して、多読読衆+堀江の最強イレブンが「それチン」と繰り広げた死闘激闘のエッセイ11本をあますことなくお伝えいたします。
と言っても、お祭り本番は明日から。この前夜祭では「DONDEN読み」要約版をドカンとドカンと10発打ち上げます。メンバーの顔ぶれ、タイトルと三冊の組み合わせ、要約の書きっぷりを予告篇としてお楽しみください。
「それチン」が相手だけに濃いし、恋し、「なんでも来い!」な雰囲気ぷんぷんです。むんむんです。
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
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コメント
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2025-09-18
宮谷一彦といえば、超絶技巧の旗手として名を馳せた人だが、物語作家としては今ひとつ見くびられていたのではないか。
『とうきょう屠民エレジー』は、都会の片隅でひっそり生きている中年の悲哀を描き切り、とにかくシブイ。劇画の一つの到達点と言えるだろう。一読をおススメしたい(…ところだが、入手困難なのがちょっと残念)。
2025-09-16
「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。