新設イシススタジオ!45[守]伝習座10shot

2020/04/06(月)09:14
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 ハイブリッド感門之盟を経て、伝習座はオンラインに舵を切る。その為にしつらえたのは実験するトポス・イシススタジオ。4月某日、45[守]指導陣がオンラインで集い、開講に向けてのカマエを新たにした1日の様子を10ショットでお届けする。

 

 

学林堂にイシススタジオができる

イシスから全国の師範・師範代に映像を届ける3台のカメラ。しかし伝習座講義で使用していたのはデスク上にあるミニカメラのみ。左右にある2台のカメラは校長講義用に使用する。伝習座が始まるとそこは生放送番組のスタジオの如く緊張感が漂う。

 

 

オンラインで参集する45守の顔・顔・顔

各自が自室の一部を背負いながらフレームに収まる。ネットカフェに篭ってアクセスする師範代もいた。オンライン伝習座は画面の向こうからかわるがわる話し手が自分に向かって語ってくれるため、意外と集中できるようだ。

 

 

 

ハッタのあんちょこ

師範代が自作した教室ポスター発表のコーナーを担当するのは江野澤師範と八田律師。20人のポスターを読み込み、ツッコミどころを書き込んでおく。

 

 

師範へのお題「背景編集」

オンライン参加とはいえ、ただ顔を出すだけに止まらない。師範には「背景編集」というお題が課された。校長から贈られた書や今読んでいる本、自慢の本棚が師範メッセージとともに明かされていった。森由佳師範は校長の書「絆」を掲げながら一年ぶりのCome back!

 

 

松岡校長も見ております

師範代が作成したポスターを手元に用意し、一人ひとりの発表を見つめる松岡校長。師範代諸君はその視線を感じていただろうか。

 

 

JUSTするエディスト速報チーム

「オンライン伝習座という事件をJUSTする」という使命を担ったエディストライターの衣笠純子と上杉公志。黙々と記事作成に取り組むストイックな二人。気づけば予定以上の記事数が公開されており、編集長・吉村林頭もご満悦だった。

 

 

桂大介の書斎に招かれて

用法解説を担当するのは3期連続登板の桂師範。「非常に面白い。ハイレベルで素晴らしい」と校長からも絶賛された。

 

 

2つのカメラとスイッチャーで校長をEditする

校長講義は千夜千冊エディション『編集力』と『心とトラウマ』の重ね読み。校長を正面から捉える1カメ(右/吉村)と手元をズームする2カメ(左/林)、そして2つの映像を切り替えながら配信するスイッチャー(手前/穂積)の三つ巴で映像をお届けする。

 

 

千夜千冊スケッチブック

いつもはスライドや画像、黒板を駆使しながら講義を展開するが、この日はスケッチブックとマーカーがツール。四角い画面というタブローにどう映っているかもイメージングしながら言葉と文字でエディションを多読する。

「自分自身に自信を持つのではなく、方法に自信を持つんだ」と師範代たちに餞を贈った。

 

 

 昨日は44[破]のオンライン伝習座が行われ、エディットツアーも無料オンラインツアーを展開中である。

 編集力を自粛しない。今年20周年を迎える編集学校はイシススタジオから別様の可能性に向かい続ける。

 

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。