45[守]先達文庫(後半)第74回感門之盟

2020/09/20(日)16:59
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時刻は16時10分。20周年記念「Edit Japan2020」第74回感門之盟は、あっという間に、開始から3時間が過ぎようとしている。ここから、さらに11名の45[守]師範代たちへ、感門表と先達文庫の授与が行われていく。

 

Zoom越しには、ステージに立つ師範代たちへ、テキストによるエールが送られ続けている。

 

◇前半の部:45[守]先達文庫(前半)第74回感門之盟

 

 

本楼スタジオからのナビゲーションは、和田めぐみ師範と白川雅敏師範。

 

◆梅澤光由師範代 (糠床ザナドゥ教室)

 『物理学と神』 (池内了/講談社学術文庫)

 

◆佐々木章雄師範代 (はたはたデーモン教室)

 『夜雨の声』 (岡 潔:著, 山折 哲雄:編/角川ソフィア文庫)

 

◆若林牧子師範代 (ストールたくさん教室)

 『美しくなるにつれて若くなる』 (白洲正子/ハルキ文庫)

 

◆三苫麻里師範代 (中洲マリリン教室)

 『マリリン・モンローの言葉~世界一セクシーな彼女の魅力の秘密』 (山口 路子/だいわ文庫)

 

◆中西晶大師範代 (飄々絃々教室)

 『彼らの流儀』 (沢木 耕太郎/新潮文庫)

 

◆佐土原太志師範代 (優作うつる教室)

 『シャーロック・ホームズの思考術』 (マリア・コニコヴァ/ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

◆川島司師範代 (くるまがくれ教室)

 『なみだふるはな』 (石牟礼道子、 藤原新也/河出文庫)

 

◆古野伸治師範代 (おまたせ再会教室)

 『百代の過客 日記にみる日本人』 (ドナルド・キーン/講談社学術文庫)

 

◆高橋陽一師範代 (まるごと給水塔教室)

 『随筆-本が崩れる』 (草森 紳一/中公文庫)

 

◆齋藤幸三師範代 (羅什ガンダム教室)

 『北欧の神話』 (山室 静/ちくま学芸文庫)

 

◆吉井優子師範代 (発恋スタンツェ教室)

 『スタンツェ―西洋文化における言葉とイメージ』 (ジョルジョ アガンベン/ちくま学芸文庫)

 

 

 

コロナ禍で不自由な環境におかれるなか、果敢に稽古に取り組まれ、ご卒門された皆様、おめでとうございました。

 

 

 

◇前半の部:45[守]先達文庫(前半)第74回感門之盟

 

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。