鳥は美味しいリンゴを知っている。リンゴに鳥が突っついた穴がある。よってこのリンゴは美味しい。
──「これは美味しいから」といただいた農家さんからのオマケ。切れば甘味成分ソルビトールが沁みていた。覗いてみたくなる世界は尽きない。
稽古は強かれ、情識はなかれ。実験するイシススタジオにも情識はないようだ。オンライン化に伴い33[花]は従来の入伝式を2回に分け、ガイダンスと入伝式を2週続けて行う。濃度を上げた入伝式当日の表と裏を10ショットでお届けする。

背には花 花目付の袈裟
世阿弥が『風姿花伝』を書いたのは乱世の時代であった。1400年と2020年の状況をかさねあわせ、入伝式の口火を切る三津田知子花目付。

道場カラーを身に纏う花伝師範
花伝所に”師範代”はいない。花伝生を指導するのは全員師範である。今期の四道場を率いる花伝師範。左からくれない道場・岡本悟師範、やまぶき道場・竹川智子師範、むらさき道場・深谷もと佳師範、わかくさ道場・齋藤成憲師範。

カメラマンカルテット
オンライン伝習座はカメラマンがいて成り立つメディエーション。小森康仁Dのもと前日リハからカメラワークをダンドリし、四人の呼吸をあわせていく。左から池田かつみ師範代、松岡校長、林朝恵師範、そして松岡事務所の西村俊克、寺平賢司。

わかくさに耳をすませば
道場ごとに花伝生が分かれて取り組む千夜共読ワークでは、四道場のディスカッションが本楼を一時賑わせる。その中でわかくさ道場に耳を傾ける校長。
今回の共読ワークに選ばれた千夜十選はこちら。
1.『免疫の意味論』(986夜)
2.『デカルトからベイトソンへ』(1241夜)
3.『心の社会』(452夜)
4.『ゲシュタルトクライス』(756夜)
5.『複雑性とパラドックス』(1066夜)
6.『宇宙の不思議』(1226夜)
7.『生物学的文明論』(1487夜)
8.『流感世界』(1738夜)
9.『世阿弥を読む』(1306夜)
10.『もし、日本という国がなかったら』(1545夜)

セイゴオの本棚チェック
オンライン参加者の背景には本棚があることも多い。本楼に入れ子のように本棚世界が重なり合う。この日も花伝生や師範の本棚をチェックする松岡校長。覗かれているのは花伝所期待の星、中村麻人錬成師範の蔵書。

花伝所を言語化する
入伝式を観察し、花伝所を言語化せよと召集されたのは前回の感門之盟の名司会コンビ、加藤めぐみ師範代と上杉公志師範代。速報は入伝式中にJUST。オンラインからは梅澤奈央師範代がレポートする。

稽古と英雄伝説の相関
特製フリップを使って花伝所での学びを英雄伝説五段階に言い換える深谷師範。工夫を凝らした見せ方は校長からも称賛を浴びた。

イシススタジオ琳派の如く
天井には行灯、本棚には書、ブビンガには道場四色、スクリーンには琳派を思わせる穂積デザイン。しつらいの空間演出でふるまいは決まる。

七枚の下書き
校長講義のための下書き。直前まで赤と青のVコーンで書き込みが行われる。但し、下書きに書かれたものを全て講義で話すわけではない。編集の余地は残しておく。

型と代
この日のために書き下ろした「型」の書。手には3Dプリンターで作られた松岡フィギュア。これが松岡っぽいと思うように私たちの中にはいくつもの型がインプリントされている。型をちゃんと考えない限り編集も思想もできないなと25歳の時に肚を決めた。そのきっかけは杉浦康平さんだった。型をめぐる講義は模造紙7枚に渡る。
型で大事なことは型は代になること。型で何にでもなれるし、何者でもないものになれる。世阿弥はそれを作ってきた。
世阿弥で始まった入伝式は世阿弥をもって締めくくる。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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2025-12-31
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