発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

3月3日、嫋やかな桃の節句の朝。戦いの火蓋が切って落とされた。『遊刊エディスト』の読者が選ぶ、ハイパミュージアムのプラン。師範の応援メッセージも後押しをしたのだろうか、実に151名の方々に参加いただいた。投票してくださった方々に心から御礼申し上げる。
そして3月5日午前9時。投票が締め切られた。さっそく、本選に進む上位3プランを発表しよう。
●1位:つぐつぐアーク教室
「「シ」に出会うミュージアム」
若者の「死生観」を養うエッセンシャルなプログラム開発
~「死」に、文・理を超えた
多様な角度で向き合うミュージアム~
●2位:雑品屋クロス教室
ミュージアム名「ここからだ」
古来に目覚め、未来へ向かう
~からだの編集可能性を社会に発信するミュージアム~
●3位:分針タンブール教室
ミュージアム名「らくがき・ザ・ワールド」
らくがきタウン物語
~新しいライフスタイルを描く街づくり~
投票ではコメントもたくさんいただいた。
・だれにも関わりがあるのに、みんな忘れていることだから
・からだこそ一番身近な自然で謎。どんなにテクノロジーが発達しても身体からは離れられないから探究したい
・自由という不自由を楽しんでいく幼心を思い出しました
などなど。「本当に作ってほしい」「こういう場所がほしい」というコメントもあり、プランニング編集術がお稽古からリアルワールドへの接点であることを実感する。
本選ではリアルにプレゼンテーションが行われ、優勝者が選ばれる。ここから一週間、本選に向け、各プランのさらなる練り上げが進む。
本選は、第75回感門之盟2日目、3月14日(日)15時20分~(予定)。
投票結果の最後の行方をぜひ見届けてほしい。
相部礼子
編集的先達:塩野七生。物語師範、錬成師範、共読ナビゲーターとロールを連ね、趣味は仲間と連句のスーパーエディター。いつか十二単を着せたい風情の師範。日常は朝のベッドメイキングと本棚整理。野望は杉村楚人冠の伝記出版。
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【多読アレゴリア:大河ばっか!②】「大河ばっか!」の源へ(キャラクター・ナレーター編)
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事実は一つ。であっても、それに対する解釈は無数に。「なぜ」と「どうやって」は見る人の数だけあるのでしょう。大河ドラマもまた、ある時代・ある人物に対する一つの解釈です。他の解釈を知れば、より深く楽しめるに違いない。 冒頭、 […]
事実は一つ。であっても、それに対する解釈は無数に。「なぜ」と「どうやって」は見る人の数だけあるのでしょう。大河ドラマもまた、ある時代・ある人物に対する一つの解釈です。他の解釈を知れば、より深く楽しめるに違いない。 全てを […]
事実は一つ。であっても、それに対する解釈は無数に。「なぜ」と「どうやって」は見る人の数だけあるのでしょう。大河ドラマもまた、ある時代・ある人物に対する一つの解釈です。他の解釈を知れば、より深く楽しめるに違いない。 王朝 […]
コメント
1~3件/3件
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。
2025-06-30
エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。
2025-06-28
ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。