自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
「楽しかった!! その一言につきます。」「イシスは留まるところではない。繋がり続けるところである」
45[守]は、幕引きの直前まで別院への発言が途切れなかった。
稽古を全うした学衆へのはなむけとして、師範手づくりの馳走が届いた。夏に連載したチーム名レシピをもとに自らがクッキングしたおやつとランチとおつまみだ。記事のコメントは、正真正銘の実感だったのだ。本家リカちゃんを凌駕するその腕前と師範たちの今後をご覧あれ。
◆桂大介師範の「ゆめにわパフェ」

「調理機材もろくにない我が家ですが、親切レシピのおかげで作り上げることができました」と可愛いことを言いながら、このクオリティ。
◆平野しのぶ師範の「わにたこ風香和えタングス天こ盛り」

わさび多め、ドリンクは鹿児島の芋焼酎、島レモン&水割で、大人の発香マリアージュ。
★夜の豊穣を切り取った二人は14離へ。桂師範は火元組、平野師範は離学衆として、世界読書の奥へと進む。
◆山根尚子師範の「伊勢モーデうどん」

タタミイワシはとろろ昆布で車麩はちくわで代用。ないもの編集に遊び心をプラス。
◆池澤祐子師範の「風図ィ音ど~ん」

星型のオクラとベランダ菜園の青じそ、調味料には塩麹と柚子胡椒を添えてプロフィール豊かに。
★心も身体も生き生きさせる、もてなし上手な二人は46守で師範連投。学衆さんいらっしゃ~い。
◆白川雅敏の「ぜらっとピローギ」

編集的先達ポール・オースターを偲びながら、巻いて焼いて、ビールをグイっと!
★数寄を胸に、巻き込み焚き付け、師範代を育てる34[花]花伝師範に。
ロールの入れ替わりは、イシス編集学校の日常であり、活力源だ。扉の向こうでは新たな教室やチームが待っている。隣には意外な人が座っているかもしれない。
●本家リカちゃンクッキングバックナンバー
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20年め。周年事業の軸として「九州の千夜千冊」を冠したQten Genki Book『九』を発行した。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつくる「三 […]
ゲストは田中優子学長!!「九州の千夜千冊」刊行記念イベント必聴です
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20年め。周年事業の軸となるのは「九州の千夜千冊」を冠したQten Genki Book『九』の発行だ。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつくる「 […]
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20年め。秋をめざして周年事業を進めている。軸となるのは「九州の千夜千冊」を冠した書籍の発行だ。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつくる「三十三冊 […]
【販売開始】11月2日(日)Qten Genki Book『九』刊行イベント-九州の千夜千冊vol.7-
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Qten Genki Book『九』クラファンスタート!-九州の千夜千冊vol.6-
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」20周年記念、松岡正剛の千夜千冊から組み上げた1,000冊のブックナビゲーション「Qten Genki Book『九』」のクラウドファンディングがスタートしました! ●発 […]
コメント
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2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)
2025-11-11
木々が色づきを増すこの季節、日当たりがよくて展望の利く場所で、いつまでも日光浴するバッタをたまに見かける。日々の生き残り競争からしばし解放された彼らのことをこれからは「楽康バッタ」と呼ぶことにしよう。