第75回感門之盟100shot #02 咲き誇れエディスターよ

2021/04/21(水)14:41
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「これはTV番組20本分!」と漏らしたのは本職をフロアディレクターとする中島麗師範代だった。オンライン2days感門之盟は、TV番組20本分のプログラムがぎっしり詰まっているらしい。想像するとギョッとするが、冷静に考えれば2日間で14時間の式典。確かに「20本分」とは大袈裟ではない数字である。この逸脱したお題を前にすれば、一人一人の編集力はいつも以上に起爆する。用意と卒意の編集力に満ち満ちたエディスター(Edit Star)たちが、表に、裏に、奔走し感門之盟を演出した。

 

▼Eiko & The Bunnymen

司会 八田英子とともにメインプログラムを進行していくのは今をときめく4人のエディット・バニーメン

バニー1:元祖エディットバニー新井陽大師範。46[破]では新師範としてバニー風を吹かす。

バニー2:イシスきってのファッショニスタ桂大介[離]右筆。「全身見たい!」のリクエストに応えて。

バニー3:編集工学の求道者 中村麻人師範。[守]と[花]のダブル師範くらいで丁度いい。

バニー4:校長を肖り両手で書いた「兎」を胸に、蒔田俊介師範。35[花]では錬成師範に大抜擢。

▼たくさんの私デザイン。

感門を彩るのはバニーメンのみならず。編集的多様性とは自分の中にたくさんの「わたし」を持つということ。編集ポリロールの最前線をいく私たちは何度だって着替えられる。

2期以上務めた師範に贈呈されるMシャツ。スカートを翻し、Mシャツの着こなしをお披露目する江野澤由美師範。華麗度120%。

9名のメンバーとCM映像編集部を立ち上げ31本のCMを作り上げた総監督 林朝恵師範。

20年間のブックウェアな歴史を繙く編集ヴィーナス梅澤・大音・森山のなにわ女トリオ。

物語講座5つの受賞作品を演じ分け、迫真の一人芝居で朗読する女優 衣笠純子師範代。

本で学衆もほろ酔い気分。EDIT BARの名物ママとなった鈴木・原田両学匠と佐々木局長。

▼リアルとオンラインをブリッジする

画面の向こうには何百人もの参加者がいる。リアルとオンラインのインターフェースとなり、舞台裏の進行を司るのはZoomチームとイーてれチーム。そして現場の空気を切り取り、即時にメディエーションする遊刊エディストチーム。マニュアルなんてどこにもない。ロールに徹し、ツールを使いこなし、ルールをその場で更新していく。

 

ひとときも気を緩めずにZoomの中をパトロール。オンラインというしつらいでのもてなし、ふるまいはもはや職人級。リーダーを担う後田彩乃師範代(左)と加藤めぐみ師範(右)。

Zoomチーム 阿久津健師範代。47[守]に再登板する「そこそこノンブル教室」を拝命。

本楼の片隅でイーてれチームにQ出しをする豊田香絵師範代(奥)とエディストJUSTプリンス上杉公志師範代(手前)。

翌日は本楼を飛び出し、九州に飛んだ落花狼藉オトコ 齋藤成憲師範。

本編進行中に狙いを定め、休憩中に突撃取材するなにわのエディスト・レモンガール梅澤奈央師範。

▼本楼スタジオで鍛え上げてきたテクニカルスタッフ

誰に指示されたわけでもないが、いつからか黒衣で本楼に立つことが暗黙のルールとなったテクニカルスタッフ。この一年、本楼イベントでオンライン化の経験を積み、同じ色に身を包みながら、互いの呼吸も合わせてきた。

 

今回初めてフロアDの大役を任された橋本英人参丞。

"時を味方に人心を操る"スイッチャー中島麗師範代(手前),”配信の最後の砦”Zoom統括 衣笠純子師範代(奥)。

"本楼の気色をデリバリーする"カメラ森本研二師範代。

"カメラマンはMake Upアーティストだ"カメラ西村俊克(松岡事務所)。

イシスイベントを撮り続けてきたプロカメラマン小山さん。

"現場の熱を届けます"映像制作,テクニカル統括 小森康仁(編工研)。

"臨機応変 疾風迅雷"師範からマイクケアまでこなす支度天こと武田英裕師範。

スタッフにカメラ講習会も実施し、育成も担うカメラ池田かつみ師範代。

"心に熱く"参加者の目となって映像を届けるカメラ寺平賢司(松岡事務所)。

松岡正剛をドキュメントする番カメラ林朝恵師範。

▼ISIS新デュオ結成 その名も"THE ISIS"

ここ数年、教室名発表の場を盛り上げてきたドラマー浅羽登志也師範。今回はキーボード梅澤光由師範代(45[破]語りなザナドゥ教室)と新たなデュオを組んで新師範代たちの船出に華を添える。ISISバンドの結成も近い?!

Mitsuyoshi UMEZAWA (Key)

Toshiya ASABA (Dr)

▼結成15周年 九天という方法

「松岡正剛校長を九州にお招きする」というターゲットをもとに、お題を自ら立て、この15年プランニングの連続だったという九天玄氣組 組長中野由紀昌。九天が加速するために、3つの《ク》ー リスク・制約・不足ー これらの負を引き寄せ、それをどう組員が解決していくかここまでやってきた。ここからは、九天の編集から九州の編集へと活動していきたい、と更に大きなターゲットを掲げ、前線をひたむきに走り続ける中野組長。

45人の組員を率いる中野由紀昌組長。

九天からのお年賀"密マスク"を身につけて。

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。