空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

いよいよ知祭りが始まる。しかも全国同時開催である。
千夜千冊エディション20冊突破を記念して全国の書店でフェアが開催される。フェア第一号店のブックファースト新宿西口店では本日よりスタート。店内に格別のブック空間が現れた。書棚設営には松丸本舗の元BSE(ブックショップエディター)や多読ジム師範・冊師が駆けつけた。設営ドキュメントを10shotでいち早くお届けする。
「千夜千冊エディション小冊子」とPOPを片手にまずはざっくり本たちを配置する。左から大音美弥子冊匠、米川青馬師範、川田淳子師範代、増岡麻子冊師。
各コーナーに配された本たちを化粧直し。「松丸本舗が蘇るわぁ」『大アジア』コーナーで面陳を整える森山智子師範。
遊刊エディスト連載中の「千悩千冊」がついに書店出張!どんなお悩みにも千夜千冊エディションでサッショーが答えます。POP配置に苦闘するエディスト副編集長 金宗代。
「こんな本が揃うことはまずない」と唸りながら『物語の函』『方法文学』の千夜本を並べる米川青馬師範。
読書ワークショップ企画中の大音美弥子冊匠。迷子になった本も「それは『方法文学』やで」聞けばなんでも即答してくれる。
『本から本へ』から『少年の憂鬱』コーナー。KEY BOOKには1つ1つ松岡校長の言葉がPOPとなって寄り添う。
セイゴオ著作棚には『情報の歴史21』もお目見え。『自然学曼荼羅』(1979)から『うたかたの国』(2021)まで、セイゴオ本が並ぶ。
エディションフェアプロジェクトを取り仕切る寺平賢司(松岡正剛事務所)。特製ポスターとともに。
「一体何者?!」と目を奪われる特製ポスター。”わかりやすさ”に迎合しないエディションフェアに来られたし。
松岡正剛千夜千冊エディション20冊突破記念フェア
◎ブックファースト新宿西口店 5月22日(土)〜7月25日(日)
<関連記事>
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
学長 田中優子が人生で初めて男の着物を見立てることになった。しかも、その相手は林頭 吉村堅樹である。 事の発端は7月某日、学内会議中に優子学長が突然切り出した。「吉村さんは着物を着た方がいいと思うの」。 […]
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
コメント
1~3件/3件
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。