46[守]先達文庫(前半)第75回感門之盟

2021/03/13(土)15:56
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第75回感門之盟「Inform 共読区」で、46[守]を終えた師範代19名に「先達文庫」が授与された。編集学校では一期を全うした師範代に、松岡校長が自ら本を選んで贈る。師範が師範代をねぎらう感門表を授与し、先達文庫を託された鈴木康代学匠が、師範代を称えながら一冊一冊手渡していく。

 

畑勝之師範代 (位相オンライン教室)

 『歴史を応用する力』 (宮城谷昌光/中公文庫)

 

 

長野佳代子師範代 (メーテル薄板界教室)

 『鉱物 人と文化をめぐる物語』 (堀 秀道/ちくま学芸文庫)

 

阿部幸織師範代 (スターシード教室)

 『私たちはどこから来て、どこへ行くのか ――生粋の文系が模索するサイエンスの最先端』 (森達也/ちくま文庫)

 

岡田雄希師範代 (ライライ兄貴教室)

 『ちくま哲学の森 1 生きる技術』 (鶴見 俊輔 編, 安野 光雅 編, 井上 ひさし 編, 森 毅 編著 他/筑摩書房)

 

 

森本康裕師範代 (弓心一射教室)

 『日本人と日本文化―対談』 (司馬 遼太郎, ドナルド キーン著)/中公文庫)

 

 

田中睦師範代 (行間達人教室)

 『須賀敦子が選んだ日本の名作: 60年代ミラノにて』 (須賀 敦子 編、山岸 真 翻訳/河出文庫)

 

 

角山祥道師範代 (角道ジャイアン教室)

 『ゼンデギ』 (グレッグイーガン著、山岸 真 翻訳/ハヤカワ文庫SF

 

大塚宏師範代 (コロナ切れ字教室)

 『文字渦』 (円城 塔/新潮文庫)

 

 

関根まなか師範代 (オコト妙音教室)

 『紫陽花舎随筆』 (鏑木清方/講談社文芸文庫)

 

ご卒門された皆様、おめでとうございました。

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。