「忌まわしさ」という文化的なベールの向こう側では、アーティスト顔負けの職人技をふるう蟲たちが、無垢なカーソルの訪れを待っていてくれる。
このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。

師範代が先生だとすると、師範は何にあたるのだろうか。学校は数あれど、「師範」というのはイシス編集学校に独特のロールだ。
校長松岡は、「師範代と学匠・番匠をつなぐ師範ロールは、イシスが作り上げた独特なもの」と説明しながら、「校長ができないことをぜんぶ引き受けてくれる」と期待を託した。彼らに渡されたモノは果たして。
第77回感門之盟「DAN ZEN ISIS」で、47[守]で21人の師範代と教室を見守り続けた師範にも授与式が行われた。初めて師範をまっとうした4名には、松岡校長直筆の書が贈られた。一つとして同じもののない唯一無二の色紙である。また、2回目以上の師範経験者、そして番匠・学匠・輪匠には、今回のテーマである「DAN ZEN ISIS」にちなみ、弾ならぬ筒が手渡された。これからも編集術秘伝の七茶を淹れて、この水筒を携えて指南いただきたい。
◆吉居奈々師範
師範ロールは「鳥人間コンテスト」に似ている?! 自分にはできないことを託すしかない感覚が通じると語った吉居。
松岡「箋というのは、竹簡が飛んでゆけという文字」「それに釉薬をかけて、よかったら俳号として『釉箋』として使ってね」
◆三國紹恵師範
三國「師範は想像以上にフラジャイジーでした」
松岡「編集学校は、どんなところも一連ではない。多連。それを意図して、諧を贈ります」 「夜のきっとスタジオ」というオマケ付き。
◆梅澤光由師範
「凝るんだよね、梅澤くんは」 真行草ならぬ、真凝草。
◆齋藤幸三師範
「いろいろ考えて面白い字を書きました。齋藤くんにはオモテがあるように感じる。
『素おもて』と読んでください。
▲Zoom越しに書を見せる。
◆井ノ上裕二師範、武田英裕師範、中村麻人師範、
三津田恵子師範、若林牧子師範、渡辺恒久師範
景山和浩番匠、石井梨香番匠、大武美和子輪匠、
鈴木康代学匠
▲今期は師範Tシャツに代わり、セイゴオ達磨をあしらったボトルが贈呈された。ボトルに添えられたのは、角川武蔵野ミュージアムから生まれたEDIT COFFEE。
「これで毎日水を飲めば、校長の力水が」と司会川野が羨んだ。
写真:上杉公志
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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2025-09-16
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このゲホウグモには、別口の超能力もあるけれど、それはまたの機会に。
2025-09-09
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豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
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