『野望の王国』原作:雁屋哲、作画:由起賢二
セカイ系が猖獗を極める以前、世界征服とはこういうものだった!
目標は自らが世界最高の権力者となり、理想の王国を築くこと。ただそれだけ。あとはただひたすら死闘に次ぐ死闘!そして足掛け六年、全28巻費やして達成したのは、ようやく一地方都市の制圧だけだった。世界征服までの道のりはあまりにも長い!

毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーひとりひとりが厳選した、見逃せない ”今月の推しキジ” を発表です!
今月は”Dust王”ことシーザー井ノ上師範がゲストで推しキジをPickしていただきました。(ぜんぜんDustじゃないんですよ、これが!むしろまじめです)
ではでは、遊刊エディストをさらに楽しむ「エディスト・セレクション」2022年3月号、お楽しみください。
◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範、松原朋子 師範代 & シーザー井ノ上師範
⦿「つんどく」は友達以上、恋人未満 ― 48[守]つんどく本棚
を推します。守の別院は、発言が全教室から見えるということもあって、期によって盛り上がり具合がけっこう違うのですよね。世話役の番匠は、毎期活性化に腐心することになるのですが、「積ん読本」を媒介にしてみんなを集めるというのは凄くうまいし、面白い企画だなと思いました。
といって終わると、記事を褒めたことにならないのですが(笑)積ん読本との縁が切れないエピソードもありそうで笑っちゃうし、何より末尾のリストを見ると、「自分もこれ積んでる」「ああ、この著者知ってる……」と苦笑が押し寄せるので楽しいです。けっこう貴重なリストではないでしょうか。いろいろなところで作ってみると、「この本・この著者いっつも出てくるな」というのができてきそうです。── 川野 貴志
それでは発表です!マツコが勝手に選ぶ 48[守]「積読大賞」は…
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48[守] 積読大賞
『芸と道』松岡正剛(一調二機三声教室:U)
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Uさんの勇気と正直に大賞を送ります~!おめでとうございます~!!!
2 マエストロ上杉’s 推しキジ!
─ 応援ファンファーレでPick!
⦿48[守]の稽古は苦い匂い?
⦿参加者求む!100人の編集力プロジェクト~エディターシップ・トライアル2022春
前者は白川雅敏さんによる038番「編集八段錦」をめぐる卒門ソングランキング、後者は若林牧子さんによる「『編集力チェック』のススメ」です。川野さんの推しキジを書かれた石井梨香さんを含め、48[守]の番匠トリオとしてロールを担われたみなさんです。
ときに守講座全体を見渡し、ときに卒門の節目を見守り、ときに未入門の方にまでまなざしを向ける。「かわるがわる」「代わりあう」といった意味をもつ「番」のロールにふさわしく、番匠3名がそれぞれのエディティングキャラクターをキラキラとさせながら振る舞う姿は、エディスト記事からも目に浮かぶようです。
新たな番匠3名体制の今後への期待も込めて。──上杉 公志
最新の千夜千冊エディションを前に逡巡する長男。「でも、読み始めるというのは孤立するってことなんだ」と口にする長男に対し、「読書することは孤立することだとは考えたことがなかった。」と心のうちを漏らす編集かあさん。1冊の本を前に、本との交際について子と親の見方が差し出されます。
編集かあさんのエディションシリーズは、読前が描かれることが多いですが、今回は読前のその前、言うなれば「読前前」。本とわたしとの距離について、ともすると感傷的になりそうなとてもやわらかい部分を軽やかな筆致で描かれています。軽やかさは読み手に余白を与えてくれるもので、読後に誰かとお話をしたくなる。対話を生んでくれる記事でした。──後藤 由加里
マツコ’s plus One!🐶
編集かあさんと長男くんが手作りしてくれたPlaylistとArchive記事♪ あわせてどうぞ~。
⦿簡単に腑に落ちちゃダメ!わかりにくさへ!【おしゃべり病理医61】
2022/2/22は特別な日でした。1222年以来800年ぶりに、2が6つ並ぶ「スーパー猫の日」であり、イシスが誇るおしゃべり病理医・小倉加奈子さんのコラムvol.61が公開された日でした。
この記事のテーマは「わかりやすさ」。情報を中毒気味に摂取している現代人にとって、「わかりやすい」は良いものだと疑うことはありません。しかしそれは、松岡校長によって「つまらない」と一蹴された。なぜなのか。この記事を読むと、学ぶというのは「わかった!」というカタルシスを得ることではなく、むしろ「わからない」に耐え続けることだと知らされます。
何かを学ぶときも学び切ることを目標とせず、学びの循環が起こるようにすれば、簡単にわかった気にはならない。
「ネットで調べりゃなんでもわかるのに、どうして勉強なんてするの?」
「資格取得のための学びと、イシスでの学びってどう違うの?」「ネガティブ・ケイパビリティって結局何?」 うまく説明できない人は、この記事必見。学ぶというのは、答えを仕入れることではなく、問いを立てることだとわかります。(あ、わかってしまった)──梅澤 奈央
⦿【AIDA】落語のくらしのアナキズム 松村圭一郎インタビュー全文掲載
松村圭一郎氏の仕事には注目をしていた。『暮しの手帖』をもじったような『くらしのアナキズム』というタイトルに、してやられた。軽く、そしてふてぶてしい。その人類学の所作は、わたしの注意を引き寄せた。恩師・掛谷誠氏の論文の引用も嬉しくもあった。
AIDAのインタビューでも社会と人間性へラジカルなまなざしを向けている。御託並べの賞賛と罵詈雑言が溢れるネット空間に辟易している向きには必読だ。糞な社会システムを超克するヒントがある。
インタビュアーの金宗代さんとは長い付き合いだが、スタイルを纏った編集の才気には羨望を覚えざるを得ない。本インタビューでも水際立った問答力に着目されたい。
──井ノ上 シーザー
遊刊エディストのリニューアルで始動した「ティッカー」。トップページ上部に横に走る電光掲示板。みなさんはその存在にはお気づきであろうか。編集部、守、破、花伝所の指導陣が今が旬の記事、募集したい告知、ちょっとした呟きがティッカーに流れる。その中でも今月編集長が注目した「俺のティッカー」をご紹介しよう。
天然を装い鋭いツッコミを入れる若林牧子番匠のティッカー。ティッカーが次のティッカーを予告するという禁じ手をいきなり繰り出し、ルールから新たなルールを創発させてみせた。遊刊エディストはイシスメディアの実験場なのだ。想定外のバグが新たなエディストの境界をメタモルフォーゼし続けている。── 吉村 堅樹
数々のティッカーを見逃してしまった方は、ぜひ吉村林頭のお眼鏡にかなったティッカーを、この月いち推しキジSelectionで確認されたし。
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2022年2月の記事から、エディスト編集部の”推しキジ” を厳選してお届けしました。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
【本楼紹介】世界一大きな躙り口?井戸のような書棚空間「井寸房」
松岡正剛の蔵書を配架しているゴートクジISIS館内「本楼」(東京都世田谷区)には約2万冊の日本に関する本が並んでいます。普段、一般公開されていないこの「本楼」の一部を特別にYouTubeイシスチャンネルでご紹介します。 […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 梅雨があけた地域も出てきました、いよいよ日本列島に夏到来ですね!イシス編集学校でも熱い夏が始まります。7月のス […]
編集部が選ぶ2025年5月に公開した注目のイチオシ記事9選+α
公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!エディスト編集部メンバー&ゲスト選者たちが厳選した、注目の”推しキジ” をお届けしています。見逃した方はぜひこちらの記事でキャッチアップを。 今回は、2025年5月に公開さ […]
田中優子の酒上夕書斎|第二夕『S/Z バルザック『サラジーヌ』の構造分析』ロラン・バルト(2025年6月24日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語 […]
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2025-07-13
『野望の王国』原作:雁屋哲、作画:由起賢二
セカイ系が猖獗を極める以前、世界征服とはこういうものだった!
目標は自らが世界最高の権力者となり、理想の王国を築くこと。ただそれだけ。あとはただひたすら死闘に次ぐ死闘!そして足掛け六年、全28巻費やして達成したのは、ようやく一地方都市の制圧だけだった。世界征服までの道のりはあまりにも長い!
2025-07-08
結婚飛行のために巣内から出てきたヤマトシロアリの羽アリたち。
配信の中で触れられているのはハチ目アリ科の一種と思われるが、こちらはゴキブリ目。
昆虫の複数の分類群で、祭りのアーキタイプが平行進化している。
2025-07-07
七夕の伝承は、古来中国に伝わる星の伝説に由来しているが、文字や学芸の向上を願う「乞巧奠」にあやかって、筆の見立ての谷中生姜に、物事を成し遂げる寺島ナス。いずれも東京の伝統野菜だが、「継承」の願いも込めて。