【読めば、MIYAKO 014】『石の文学館-鉱物の眠り、砂の思考』和田博文 2021年5月30日

2021/05/30(日)07:45
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多読ジムの冊匠・大音美弥子が毎日届けるブックガイド。

ジムに投稿された発言を取り上げて、その言の葉に寄り添った「読めば、MIYAKO」な一冊をご案内します。

 

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⊕今日の多読ジム Season06・春⊕

 

やりたいことは 島を歩く 太陽の下で呼吸する ゆんたくする          

やらないことは 電子機器との交信。ときには絶縁しよう

高宮光江さん(スタジオゆいゆい)

 


和田博文『石の文学館-鉱物の眠り、砂の思考』(ちくま文庫)


かつて海岸線にあまねく存在したという鳴砂の浜も、今やまばら。石英の旅を愛でるのは掌か蹠か、目玉か耳か。稲垣足穂から北園克衛、村山槐多から塩野七生、草野心平から山尾悠子にいたる日本の水晶派、鉱物派、宝飾派…、つまりは「石」に魅せられた人々のアンソロジーは千のWeb会議に勝る。

 

 

 

 

Info


◉多読ジム season06・春◉

 

∈TERM

 2021年4月12日(月)~6月27日(日)

 

∈MENU

<1>ブッククエスト(4weeks) :須賀敦子さんの本棚から

選び抜かれた約30~40冊の本の森(書籍リスト)から、本の系統樹をつくり、自分だけの本棚を編集します。

 

<2>エディション読み(3weeks):『感ビジネス』 [NOW!]

松岡正剛の「千夜千冊エディション」からシーズンごとに1冊を選び、マーキング読書を共読し徹底体得します。

 

<3>三冊筋プレス(4weeks)  :旅する3冊

読み手を意識したアウトプットで“読筋”に負荷をかけながら、選んだ3冊を創文に仕上げます。

 

∈URL

 https://es.isis.ne.jp/gym

 


  • 大音美弥子

    編集的先達:パティ・スミス 「千夜千冊エディション」の校正から書店での棚づくり、読書会やワークショップまで、本シリーズの川上から川下までを一挙にになう千夜千冊エディション研究家。かつては伝説の書店「松丸本舗」の名物ブックショップエディター。読書の匠として松岡正剛から「冊匠」と呼ばれ、イシス編集学校の読書講座「多読ジム」を牽引する。遊刊エディストでは、ほぼ日刊のブックガイド「読めば、MIYAKO」、お悩み事に本で答える「千悩千冊」など連載中。