『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
(※中編はこちら)
「バリバリからドロドロ、キラキラへ。琉球ガラスの製作工程をオノマトペで表した三間連結です」。
テーブルコーチの土屋克成師範代が編集思考素を紹介する。真っ青な海・豊かな自然・あったかいウチナンチュの三位一体、タコス+ライス→タコライスの一種合成、沖縄=米国+日本の二点分岐。あてはめる情報を2つまで話したあたりで参加者も腑に落ちたのか頷きだす。編集の型によって連想がはたらき、それが共感や理解につながっていく。
ツアーの集大成として、「子どもたちに伝えたい沖縄」を編集思考素で発表した。あるグループはチャンプルー文化を島・海外文化・先祖で、また、あるチームは沖縄の生命力生を自然・祭り・子どもの三位一体に。
最も盛り上がったのは女性ペアだ。「沖縄は離婚率が全国一位だが、そこには母系社会を始原とする女性のたくましさがある。そこで沖縄の女の子たちへのエールとして、『ちゅーばー・なんくるないさ・ゆいまーる』の言葉を贈りたい」という宣言に男性ペアはたじたじ。沖縄の男女の力学がうっすら垣間見えた。
発表の切り口はどれ一つ同じものはなく、どれもがシマ愛で紐帯している。ある参加者が書いていた通り、うちなーは「ひとめ見ただけで沖縄とわかるスペシャルな島」なのだ。
上杉公志
編集的先達:パウル・ヒンデミット。前衛音楽の作編曲家で、感門のBGMも手がける。誠実が服をきたような人柄でMr.Honestyと呼ばれる。イシスを代表する細マッチョでトライアスロン出場を目指す。エディスト編集部メンバー。
【第90回感門之盟】「読奏エディストリート」Day2 公開記事総覧
第90回感門之盟「読奏エディストリート」Day2 (2026年3月22日)が終了した。当日に公開された関連記事の総覧をお送りする。 黒衣の5人の見つめるその先【90感門】 文:角山祥道 【90 […]
56[守]の師範代ロールを全うした18名への感門表授与の場。その締めに、会場へメッセージを寄せたのが阿曽祐子番匠である。 阿曽番匠は、今福氏の「未習熟の習熟」という言葉を紹介した。これは、いったん身につけた […]
[遊]物語講座18綴 物語アワード受賞者発表ーー【90感門】
第90回感門之盟「読奏エディストリート」の18綴績了式につづいて、物語アワードが発表された。5つの作品賞と最優秀賞は次のとおりである。受賞者へ贈られた本もあわせて紹介する。 ◇◆窯変三譚◆◇ […]
卒門式、積了式、学衆讃証、文叢感門。半年の編集稽古を寿ぐイベントが濃密かつ高速につづく感門之盟。 そんな感門之盟を食でも彩るのがおやつである。今回は、物語講座の小濱有紀子創師がセレクト。 ちょ […]
これまでに贈られた数は延べ1,900冊超! 18冊の56[守]先達文庫【90感門】
イシス編集学校でお馴染みの先達文庫。今までで1期から1,900以上の先達文庫が師範代へ贈られてきた。 56[守]師範代に贈られた先達文庫は計18冊。師範代のそれぞれのらしさが込められ、これからの編集道を照ら […]
コメント
1~3件/3件
2026-03-19
『絵師ムネチカ』から目が離せない。天才は往々にして何かが欠けている。そしてそのこと自体がまた天才の天才性を引き立たせる。周囲の人々の鼻面を引き回し、人生を変えていく「天才少年」のデモーニッシュな魅力を容赦なく描いた怪作。
これまでにも「神童」もの(?)を数多く描いてきたさそうあきら先生だが、ご本人は極めて方法に自覚的な職人タイプ。長年、マンガ学科の教員として教鞭をとり、『マンガ脚本概論』などの技法書にも定評がある。
2026-03-17
目玉入道、参上。
体を膨らませ、偽りの目玉(眼状紋)を誇張して懸命に身を守ろうとしているのは、カイコの原種とされるクワコの幼虫。クワコの繭から取れるシルクは、小石丸のそれに似て細く、肌触りがよいらしい。
2026-03-10
平和に飛び交うモンシロチョウも、地球史スケールでは、ほんの少し前に日本にやって来たばかりのパイオニアらしい。押さえきれない衝動に駆り立てられて彼方に旅立つ人たちの原型は、海をわたる蝶なのかもしれない。