まだら、まんだら、九天玄氣組。

2019/08/01(木)17:00
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 西の果てに九天玄氣組(きゅうてんげんきぐみ)という九州パラダイスがある。ここに集う組員は、仕事も居住地も世代もバラバラ。趣味趣向もまったく違う。学衆や師範代、師範もまぜこぜ。受講期も1期から現在までと幅広い。そんなまだらな面々を結ぶ共通項目はひとつ、「九州」である。九州在住はもちろん、住んでいなくとも九州になにかしら縁があり、卒門さえすれば組員になる資格がある。

 現在、組員は45名。顔ぶれはバラエティにとむ。たとえば、美食快食系、指先魔術系、仙境画人系、瓢箪偏愛系、天然芸人系、硝子作家系、こってりインテリ系、知の温泉系、健食指南系、茶界開拓系、珈琲エディット系、野宿座禅系、世界遊人系、アタックチャンス系…などと分類したくなるほど、まったくもって一貫性がない。これがめっぽう愉快ツーカイなのである。

 

 

 組員は随時募集中だが、とくに紹介を重視している。興味があれば、まず学林局や師範に尋ねてみてほしい。「この多彩な顔ぶれの面々と一緒に編集を冒険してみたい」と希む、好奇心旺盛な九州編集人との出会いを待っている!

 

  • 中野由紀昌

    編集的先達:石牟礼道子。侠気と九州愛あふれる九天玄氣組組長。組員の信頼は厚く、イシスで最も活気ある支所をつくった。個人事務所として黒ひょうたんがシンボルの「瓢箪座」を設立し、九州遊学を続ける。

コメント

1~3件/3件

若林牧子

2025-07-02

 連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
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