お父さん、お母さんが本気だ。2019年8月24日、この夏2回目の本楼おやこ塾では、3組の親子が読書感想文に効く「読み書き編集ワーク」に取り組んだ。親も好きな本を持参して、子どもと同じお題にきっちり答え、前にでて発表した。
リンゴをめぐる連想ゲーム、4つのシーンをつかったお話づくりを挟みつつ、キーワード、ホットワードをつかった本のキャッチコピー作りへ進む。同じモノ、同じシーンから、子どもは昔話を、大人は現代社会の問題を見出す。人によって全くちがう連想がはたらく面白さに、感嘆と拍手が起こる。
ナビゲーターは、ユーモアもキレもある豊田香絵師範代。みんなの連想をすらすら板書し、絶妙の合いの手で子どもたちを励ます。
最後に全員が本のキャッチコピーを発表した。子どもたちは、主人公の魅力や、主人公が出会う謎に注目。大人は、自分が惹かれた事柄を具体的にあげる。子どもにとってコピーを作るという要約編集は、かなり難しい。お父さん、お母さんがイキイキとお手本を見せる姿が、頼もしく輝いていた。
「本の読み方や感想に正解はない。それぞれの読み方、感じ方を大切にしてほしい」豊田師範代のメッセージで締めくくられた。
原田淳子
編集的先達:若桑みどり。姿勢が良すぎる、筋が通りすぎている破二代目学匠。優雅な音楽や舞台には恋慕を、高貴な文章や言葉に敬意を。かつて仕事で世にでる新刊すべてに目を通していた言語明晰な編集目利き。
ミニ千夜千冊で競う!50[破]アリスとテレス賞エントリー終了
「1時間でわかる○○」といったタイトルが珍しくもないほど、コスパ、タイパが叫ばれる昨今だ。ムダをはぶき、時間を大切にするのはいいが、節約のための節約になってしまっては、ミヒャエル・エンデの『モモ』が描く灰色の世界になっ […]
いったいどういう風が吹いてきたのか。AIが文章を書いてくれる時代に、編集的に書く講座[破]が盛況だ。48[破]61名、49[破]67名だった受講者が、今期はぐんぐん増え続け、予定を超えて2教室増設、96名での開講となっ […]
【ISIS BOOK REVIEW】直木賞『地図と拳』書評 〜“カタロガー”の場合
評者: 原田淳子 図書館流通センター勤務、カタロガー イシス編集学校 [破]学匠 私は図書の目録を作っている。目録という言い方は古めかしいか。本を検索するときに使われているデータベースのことである。今回は […]
49[破]は、2月12日に最終日を迎えた。この日が全番回答の〆切日。46名が4つの編集術の旅から、見事、帰還した。 イシス編集学校において、突破は大きな節目である。だれでも入門できるが、必ず[守][破] […]
物語編集術は、[破]の華である。校長の仕事術をアレンジした[破]のお題は、どれも日々の仕事術になる実用的なもの。かつ、濃厚に編集術を重ねていけば、ドリーミーな作品を創りだせるものでもある。ドリーミーにもっとも近づきやす […]