先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
「教頭先生を想像していました」「近所のおばちゃんのような方かと」。汁講の冒頭で、「はいから官界教室」の学衆たちは描いていた師範代のイメージを語った。先月行われたイベント稽古「番選ボードレール(番ボー)」で、師範代の竹岩直子は、大阪のおばちゃん指南を繰り広げていた。
ええね、編集の加速や!
このまま さしかかりのカーブ曲がったろな!
もう指南でうんちゃら考え込んでいる時間はない。
いくで~。
瞼裏の光に、閃くイマジネーション!
ええやないの!
せやけど、安心したあかん!
まだ、調べれるもんも、磨けるもんも残ってるやんな。
大阪在住の竹岩は、勢いよく指南を届けながらも、言い切る言葉で学衆を傷つけてしまうのではないかと心配していた。「短くて的を射た言葉で不足に気づけた」「成長ポイントが見えて心地よかった」「ほめられて伸びるタイプだけど、おもしろかった」。不安が吹き飛ぶ感想に、竹岩の顔がほころぶ。稽古の中でセレンディップな気づきもあったという。「星という字を見たら空の星しか浮かばなかった私。番ボーがなかったら、星の由来や漢字が持つストーリーに一生触れずに過ごしていたと思う(Sさん)」「見えるものを視覚では表さない、別の感覚で表現したほうが伝わるんじゃないか。番ボーの間に気づいたことです(Yさん)」。竹岩は嬉しさを隠せない。
学衆は口にした。「こんなに若くて綺麗な方だったんですね!」。キリっと太っ腹な指南も放つ師範代は、清楚でたおやかな佇まいなのである(アイキャッチ画像左上)。
48[守]で初、早めの汁講で顔を合わせ、二次元から三次元に転換したはいから官界。「見えない感」を表象すべく、これからますます次元を増やしていくだろう。
初汁講(茶話会)には3名の学衆が参加。次はみんなで会いたいね。
石井梨香
編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。
ゲストは田中優子学長!!「九州の千夜千冊」刊行記念イベント必聴です
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コメント
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2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。