イドバタイムズ issue.16 すばしっこくて知恵者!? 1/8お正月エディッツの会

2022/12/23(金)19:33
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お正月エディッツ画像

◆2023年は卯年!「お正月エディッツの会」

 

 お正月エディッツは今年もオンライン開催。
 日本全国からおとなも子どももいっしょになって“編集あそび初め”ができる。「お題」で遊べばナビや仲間からのコメントが賑やかに飛び交い、「型」を通じてお正月を眺めれば地域や家庭ごとの「ちがい」や「おなじ」が見えてくる。

 いつもの「お正月」の姿がちょっと変わるチャンスだ。

 

 今度のお正月エディッツのテーマは2023年の干支「うさぎ」。
 昔話ならば「因幡の白兎」「かちかち山」「うさぎとかめ」。すばしっこくて知恵者。なのに少々残念な結末が多いのは農作物を食い荒らす害獣のイメージのせいだろうか。


 子どもたちもイメージしやすい身近な動物である「うさぎ」。一体どんな編集が披露されるのだろう。

 

 

◆「型」初めのお題はこちら

 

 今度の「お正月エディッツの会」にはこんなお題が用意されている。


◎ミニ編集ゲーム「卯年だよ!全員集合」

  家のなかからうさぎ「っぽい」ものを探してみよう!

 

◎みんなのお正月写真でオノマトペ

 「お正月」の写真から、みんなでオノマトペを取り出してみよう!

 

◎縁起物絵解き 新年の抱負を大編集

 お正月の縁起物の絵を見ながら、今年の抱負を掛け軸にしちゃおう!

 

 ナビ:石垣島在住の美術の先生、大濱朋子師範代

 

◎子ども俳句 VS おとな俳句

 今年のお正月に感じたことを俳句にしてみよう。

 

◆干支を意識するのはどんなとき?

 

 「お正月エディッツの会」の企画にあたり、子ども支局員と子どもプランニングフィールドのメンバーはそれぞれに「お正月の景色」を思い出し、持ち寄った。
 子ども時代、干支との最初の接点といえばお正月恒例の「年賀状」。
 今ほどパソコンやプリンタが普及していなかった時代、芋版や消しゴム判子、プリントゴッコなどのツールを駆使してオリジナルの意匠を凝らした人も多いだろう。
 年賀状の準備をするたびに「来年のエトってなぁに?」とか「ネーウシトラウーの次はなんだっけ?」という会話をしていたものだ。

 あの頃の父親には電話帳よりも分厚いような年賀状の束が届いていた。それが羨ましくて自分もせっせと友達への年賀状を書いては送っていた。
 現在の自分には残念ながらあれほど大量の年賀状はやってこない。義理の付き合いも紙媒体も多くは電脳世界に溶けていってしまったようだ。
 
 そんな世代ごとの「地」の違いも楽しみながら2023年のエディッツ初めを楽しみたい。

 

 

◆守破遊・受講中の方も歓迎

 

 エディッツの会は、実は家族に「編集ってこんなふうに日常の中で使えるものなんだよ」と編集を体験してもらう絶好の機会でもある。
 守破受講中の方や、身近な人に編集の魅力や活用法をうまく伝えられない方の参加も大歓迎。
 2023年を編集的にしたいならば、この機会を見逃す手はない。

 

 

<お正月エディッツの会2023・開催要項>

●日時
1月8日(日)10:00~11:30

*オンライン(Zoomを使用します。大きな画面推奨です)
*お子さんは画面の前にずっといなくても問題ありません。
 他の遊びをしたり、行ったり来たりしながら参加してください。


●参加費
子どもプランニングフィールドの方:無料
一般の方:1,100円

*お申し込みはこちらからどうぞ。
 1/5(木)〆切
*どなたでもご参加いただけます。
 親子でのご参加も、大人のみでのご参加も歓迎です。


●次第
10:00 
    集合
    ◎ミニ編集ゲーム「卯年だよ!全員集合」
    ◎みんなのお正月写真でオノマトペ
    ◎縁起物絵解き 新年の抱負を大編集

    ◎子ども俳句 VS おとな俳句
    
11:30
    解散
    アフタートーク(希望者のみ)


●企画・ナビ
子ども支局メンバー
(神尾美由紀、長島順子、景山卓也、上原悦子、得原藍、浦澤美穂、吉野陽子、松井路代、石井梨香、野村英司)

 

文:神尾美由紀

  • イドバタ瓦版組

    「イシス子どもフィールド」のメディア部。「イドバタイムズ」でイシスの方法を発信する。内容は「エディッツの会」をはじめとした企画の広報及びレポート。ネーミングの由来は、フィールド内のイドバタ(井戸端)で企画が生まれるのを見た松岡正剛校長が「イドバタイジング」と命名したことによる。

コメント

1~3件/3件

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。

堀江純一

2025-06-28

ものづくりにからめて、最近刊行されたマンガ作品を一つご紹介。
山本棗『透鏡の先、きみが笑った』(秋田書店)
この作品の中で語られるのは眼鏡職人と音楽家。ともに制作(ボイエーシス)にかかわる人々だ。制作には技術(テクネ―)が伴う。それは自分との対話であると同時に、外部との対話でもある。
お客様はわがままだ。どんな矢が飛んでくるかわからない。ほんの小さな一言が大きな打撃になることもある。
深く傷ついた人の心を結果的に救ったのは、同じく技術に裏打ちされた信念を持つ者のみが発せられる言葉だった。たとえ分野は違えども、テクネ―に信を置く者だけが通じ合える世界があるのだ。

山田細香

2025-06-22

 小学校に入ってすぐにレゴを買ってもらい、ハマった。手持ちのブロックを色や形ごとに袋分けすることから始まり、形をイメージしながら袋に手を入れ、ガラガラかき回しながらパーツを選んで組み立てる。完成したら夕方4時からNHKで放送される世界各国の風景映像の前にかざし、クルクル方向を変えて眺めてから壊す。バラバラになった部品をまた分ける。この繰り返しが楽しくてたまらなかった。
 ブロックはグリッドが決まっているので繊細な表現をするのは難しい。だからイメージしたモノをまず略図化する必要がある。近くから遠くから眺めてみて、作りたい形のアウトラインを決める。これが上手くいかないと、「らしさ」は浮かび上がってこない。