松岡正剛が祝う佐々木千佳の20周年感門之盟 Movie

2020/10/01(木)16:42 img
img POSTedit

 イシス編集学校には「たくさんのジャンヌ・ダルク」がいる。
その筆頭となるのが創成期から学校を牽引してきた佐々木千佳局長だろう。

 

2020年9月20日、21日に開催された感門之盟「エディットジャパン」では
10周年に続き20周年も佐々木が総合司会を務めた。松岡正剛校長は「こういう司会を任せられるのは佐々木さんしかいない」と言い切る。期待にたがわず本番では、すがすがしい姿で舞台に立ち中継先やプログラムが多い中でも場と人をやわらかくつないだ。そんな佐々木も感門前夜のリハーサルでは「マイクの位置はもっと下げて」、「「次は」と言わずに本題にバンといきなり入って」と松岡ディレクションを受けていた。どんなに用意を重ねても更にもっとの引き上げをするのが松岡編集。
 編集学校が誕生して間もない頃「へこたれません」と松岡に一筆啓上した佐々木の決意は20周年をむかえてもなお、ゆるぎない。この覚悟が変革し続けるイシスをずっと支え続けている。

 

いつもは「もてなす側」の佐々木局長が初日に松岡校長や学校スタッフからお祝いのサプライズを受ける場面がありました。この本番と手前の様子をおさえた映像の一部を動画でお届けします。最後のメッセージは吉村堅樹林頭が佐々木局長に贈ったものです。

 

※序盤の九天玄氣組メンバーの映像は初日の映像が配信不具合で飛んだため2日目のものを挿入しております。再生の女神に肖りました。

 

動画:林朝恵、写真:後藤由加里、挿入写真:小森康仁(映像より切り出し)

  • 林朝恵

    編集的先達:ウディ・アレン。「あいだ」と「らしさ」の相互編集の達人、くすぐりポイントを見つけるとニヤリと笑う。NYへ映画留学後、千人の外国人講師の人事に。花伝所の花目付、倶楽部撮家で撮影・編集とマルチロールで進行中。

  • 仮想教室名があるから自由になれる 43[花]

    通りを歩けば紫陽花を見かける季節がやってきた。 土の酸性度によって色が変わるこの花は、現在進行形で変化を続ける入伝生の姿にも重なる。   6月になり錬成期間に入った入伝生は師範代になりきって指南を書きまくる日々 […]

  • 写真仲間求む!編集術でカメラと戯れる【倶楽部撮家】が多読アレゴリアにやってきた

    「写真×編集」する倶楽部  写真に特化したクラブがついに多読アレゴリアでオープンします。クラブ名は「倶楽部撮家」。名付け親は松岡正剛校長です。  編集を人生する。撮影を人生する。カメラさえあればどなたでも参加可能です。プ […]

  • 【劇団こまつ座】2度観ても笑撃、井上ひさしの『太鼓たたいて笛ふいて』

    こういう作品は何度でも見たくなる。この物語を生きる人たちといつまでも茶の間で笑い続けたくなる。   2024年11月初旬、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで、井上ひさしの戯曲『太鼓たたいて笛ふいて』 […]

  • 【追悼】松岡正剛のひっくり返し

    本楼にある黒いソファを移動して、その脇に求龍堂の『千夜千冊』と角川の『千夜千冊エディション』を並べて松岡さんを迎えた。2度目の肺癌で入院する直前の2021年4月初旬、急遽、オンランイベント「千夜千冊の秘密」で語り切れなか […]

  • 41[花]編集三世代のダンダン放談

    ミームとは一体なんだろうか。 編集学校でよく登場するこの言葉を松岡正剛校長は「意伝子」と訳しているが、何がどう伝承されているのかは漠然としている。 「お題ー回答ー指南」というテキストベースの編集稽古をしている中で一体なに […]

コメント

1~3件/3件

若林牧子

2025-07-02

 連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。

川邊透

2025-07-01

発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。

川邊透

2025-06-30

エディストの検索窓に「イモムシ」と打ってみたら、サムネイルにイモムシが登場しているこちらの記事に行き当たりました。
家庭菜園の野菜に引き寄せられてやって来る「マレビト」害虫たちとの攻防を、確かな観察眼で描いておられます。
せっかくなので登場しているイモムシたちの素性をご紹介しますと、アイキャッチ画像のサトイモにとまる「夜行列車」はセスジスズメ(スズメガ科)中齢幼虫、「少し枯れたナガイモの葉にそっくり」なのは、きっと、キイロスズメ(同科)の褐色型終齢幼虫です。
 
添付写真は、文中で目の敵にされているヨトウムシ(種名ヨトウガ(ヤガ科)の幼虫の俗称)ですが、エンドウ、ネギどころか、有毒のクンシラン(キョウチクトウ科)の分厚い葉をもりもり食べていて驚きました。なんと逞しいことでしょう。そして・・・ 何と可愛らしいことでしょう!
イモムシでもゴキブリでもヌスビトハギでもパンにはえた青カビでも何でもいいのですが、ヴィランなものたちのどれかに、一度、スマホレンズを向けてみてください。「この癪に触る生き物をなるべく魅力的に撮ってやろう」と企みながら。すると、不思議なことに、たちまち心の軸が傾き始めて、スキもキライも混沌としてしまいますよ。
 
エディスト・アーカイブは、未知のお宝が無限に眠る別銀河。ワードさばきひとつでお宝候補をプレゼンしてくれる検索窓は、エディスト界の「どこでもドア」的存在ですね。