平成31年4月30日、第125代天皇が皇位継承、第126代天皇が即位した。と同時に、元号が平成から令和に変更され、日本は新しい時代を迎えた。世界では、2回目の米朝首脳会談がベトナムで行われ、米国大統領が初めて北朝鮮入り。香港では民主化デモが勃発、英国議会ではEU離脱が三度目の否決、ジョンソン首相が辞任。既存の流れを変えようと世界は地殻変動を起こしていた。
ちょうどこのころ、イシス編集学校では第43期[守]がスタートした。新しいウェブメディア「遊刊エディスト」立ち上げ準備のまっただなかでもある。この時、師範代として初登板したのが阿曽祐子師範代だ。松岡正剛校長から授かった教室名「どろんこコクーン」をこよなく愛し、土に触れ、大地に寝そべるフェチぶりを発揮。おさなごころ満載に、学衆がすくすく育つ教室環境をつくっていった。帰国子女のため自身の日本語力を気にしつつも、いちずに努力家ぶりを発揮し、めきめきと力をつけていった。花伝所では、もくもくと最後までやりきる姿勢が印象に残る。14[離]を経て、いまや初の師範ロールを担う存在だ。
他にも様々に編集力拡張に余念がない。世阿弥がテーマとなったころから輪読座に参加し、真摯にどんどんと図解を試す。また、関西の師範代の一人として、エディットツアーのオンラインサポートを行ったり、エディットツアーにご家族と参加したりと、積極的に編集力向上の機会をとらえて逃さない。どんな状況でも編集学校に関わろうとする深い情熱が、ますます阿曽師範代を輝かせている。