空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

9月13日(土)、松岡正剛プロデュースのブックサロンスペース「本楼」にて、お茶×読書×編集で参加者のみなさまを意外な世界へお連れする「本楼共茶会」(ほんろうともちゃかい)を開催します。7度目となる今回は「コールドブリューベリーモヒート茶」(←お茶です)を入口に、読書と編集の愉快を体験いただきます。イシスの数ある本楼イベントのなかでもちょっと異色の本楼体験を、ぜひ味わいにいらしてください。
今回の本楼共茶会のキャッチコピーがこちら。
水出しの茶・香り出しの読書
コールドブリューモヒート茶のコールドブリュー(cold brew)は低温抽出のこと。お湯で煮出すのとは違って、ゆっくり時間をかけた水出しですね。一方、本楼共茶会での読書はそんなに時間をかけません。それなのに芳ばしい香りが漂ってくる“香り出しの読書”といったところ。詳しくはイベント当日のお楽しみにするとして・・・「いつもとは違う空間でお茶&読書を味わってみたい方」「実は読書に自信がない方」「常識破りな世界を覗いてみたい方」など、いろいろな方に楽しんでいただけるはず。前提知識は一切不要、読書の得意・不得意も問いません。
イベントの案内人は、イシス編集学校のあらゆる講座プロジェクトを支える「赤堤のお律」こと八田英子。心底惚れた男・松岡正剛を追って編集工学研究所というアジトに飛び込み、編集道を歩んできた松岡の愛弟子です。ふだんはアジトの奥に潜むお律が、この日ばかりはカウンターに立ち、松岡から直に受けた言葉や方法、知られざるエピソードなどを惜しみなく注いでくれます。夜のグラスを揺らすように、ここでしか味わえないお律の話もどうぞお楽しみに。
◎「本楼共茶会」コールドブリューベリーモヒート茶篇◎
■日時:2025年9月13日(土)14:00-16:00
■会場:編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤2-5-3)
■対象:どなたでも参加いただけます
■費用:おひとり1,000円(税抜)
■内容:松岡正剛の「編集術」「多読術」をベースにした唯一無二の編集体験
■持物:新書もしくは文庫を“一人一冊”お持ちください
■案内:イシス編集学校 律師 八田英子
■申込:以下のリンクからお申し込みください(先着15名)
■申込締切:9月11日(木)24:00
□お問い合せ:front_es@eel.co.jp
「イシス編集学校ってどんな学校?」「編集術ってなに?」「授業もある?」「稽古ってどうやるの?」「仕事や学校が忙しくて両立できるか心配」「編集のこと知らないので稽古についていけるか心配」といった疑問やご不安など、気になることがあればとことん訊いてください。定員15名の少人数な会なのでじっくり対応します。参加費は無料。ご興味のある方は本楼共茶会・学校説明会の2本立てでどうぞ!
▼学校説明会についての詳細はこちら
福井千裕
編集的先達:石牟礼道子。遠投クラス一で女子にも告白されたボーイッシュな少女は、ハーレーに跨り野鍛冶に熱中する一途で涙もろくアツい師範代に成長した。日夜、泥にまみれながら未就学児の発達支援とオーガニックカフェ調理のダブルワークと子育てに奔走中。モットーは、仕事ではなくて志事をする。
本楼の躙り口近くに松岡正剛校長の提灯が下がっている。チェ・ゲバラを擬いたものだ。ゲリラは毎日が未知の連続。何が起こるか分からない。だからこそ「常に編集を起こしている」存在とも言える。松岡校長が20世紀最後に記した千夜千冊 […]
さあ、お待たせしました!感門之盟のクライマックス「冠界式」のお時間です。新師範代たちの教室名がついに明かされます。発表の瞬間、どんなリアクションをするのか。どうぞお楽しみください!! 家村吏慧子 師範代 ハ […]
読書のキッカケは突然だ。ネットや書店で見て、誰かに薦められて、あるいは「師範選書」を知って。 イシス花伝所で2期以上指導を担った者へ贈られる師範選書。今季はこの一冊が贈られた。 『アナーキスト […]
松岡校長が残した「花伝」の書は126通り。生前、花伝所の師範に贈る「花伝扇」に書かれた数だ。相手を思いながらとった筆は、ひとつひとつ違う書を生んだ。「今後はたくさんの【花】と【伝】の文字を組み合せて、扇を渡していきなさい […]
本には体温がある。師範代に贈られる「先達文庫」は特にそうだ。 豪徳寺の本楼には54[破]師範代10名がずらり。4カ月にわたる不眠不休の稽古三昧を経て、ついにこの日が来た。[守]は1冊だが、[破]は2冊。選書 […]
コメント
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2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。