中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
イシス編集学校九州支所「九天玄氣組」は今年20年め。周年事業の軸となるのは「九州の千夜千冊」を冠したQten Genki Book『九』の発行だ。松岡正剛の千夜千冊から選んだキーブック1冊ごとに33冊のグループをつくる「三十三冊屋」という方法で組み上げる正真正銘1,000冊のブックナビ。本の可能性と九州らしさを浮き彫りにすべく選書、執筆、制作を進め、10月下旬、ついに発刊した。11月2日には田中優子学長を福岡に迎え、刊行記念イベントを行う。
Qten Genki Book『九』がついに刊行。一般販売を開始した。「驚きました。本当に素晴らしい!これからとてもいい読書の指針になりそうです」「一冊一冊の解説のレベルの高さに圧倒されていました」「想像をはるかに超える密度と重量感」「ページをめくる手がとまりません」「この時代にこんなことをやり遂げる人たちがいるなんて!」。読者からの反響が、早くも届いている。Qten Genki Book『九』は一部の書店をのぞき、店頭に流通する予定はない。手に入れるなら「今」である。知と方法の冒険に満ちた一冊を、ぜひこの機会に手に取ってほしい。
【九天玄氣組20周年記念書籍 Qten Genki Book 『九』】
九州から世界を遊学する前代未聞の1,000冊ブックナビゲーション
[仕様]
サイズ:B5
頁数:256頁
価格:3,300円(税込)
発行:九天玄氣組
[購入方法]
https://kyuten.jimdofree.com/
上記九天玄氣組HPのBOOKYOYAKUタグをクリックし、申し込みページより購入
(表記は予約ですが、通常の販売に切り替わっています)
[おもな構成]
■Document 松岡正剛独演会「ぼくの九州同舟制」(2009.4.18 九州国立博物館ミュージアムホール)
■寄稿 「九州の千夜千冊に寄せて」田中優子
■三十三冊屋セレクション「九州の千夜千冊」ブックナビゲーション
九州水軍国家の興亡/海上の道/境界の考古学
餃子ロード/稲と鳥と太陽の道/幕末三舟伝
俗戦国策/ドグラ・マグラ/放浪記
北原白秋集/西郷隆盛語録/朱舜水
南北朝の動乱/葉 隠/鬼の日本史
廃仏毀釈百年/常世論/琵琶法師
砂の器/夜 学/蘭学事始
三十三年の夢/ああ正負の法則/はにかみの国
北上幻想/中国人のトポス/…ほか
■セイゴオ先生の縁者33名が選ぶ「わたしの九州一冊」
杉本博司/津田一郎/佐藤清靖
あがた森魚/井上麻矢/竹下隆史
姜尚中/長谷部 匡/伊集院元郁
田中優子/中村 昇/江坂祐輔
佐藤 優/安藤礼二/今井秀実
中島岳志/木村 元/太田 剛
宇川直宏/能勢伊勢雄/藤枝 守
武邑光裕/米澤 敬/中村享一
伊藤比呂美/湯浅浩史/遠矢弘毅
今福龍太/高橋秀元/新見 隆
安田登/山口典浩/太田香保
〜〜〜
11月2日のイベント詳細および申し込みはコチラから
オンライン配信あり、アーカイヴ視聴付
みとま麻里
編集的先達:藤原定家
めんたいエディトン、中洲マリリン。二つの福岡ゆかりの教室名。イシスの九州支所・九天玄氣組の突撃女隊長。その陽気さの裏には知と方法と九州への飽くなき探究心をもつ。着付師をしていたという経歴の持ち主。
番期同門祭に九州の「本島」が浮上する 「九天玄氣組の三十三冊屋」【84感門】
七月下旬、九天玄氣組組長の中野由紀昌から「九州を三十三冊で表出せよ!」というお題が組員たちに出された。第84回感門之盟「25周年 番期同門祭」では、ISISを多様にリプリゼントするコーナーが会場各所に設置される。九州支所 […]
九天玄氣組(以下九天)のラウンジに毎晩とどくひとひらの言の葉がある。飛永卓哉(38破/福岡)の「本日のテンキ」である。九州ゆかりの本や千夜千冊から、短いフレーズを抜き出してアップする試みだ。1年間の期間限定で2022年 […]
【速報】「お題は自分で作るもの!」-九天玄氣組組長の玄氣の秘密とは【79感門】
「皆が取り組むお題を作ること、それが組長であるわたしのお題です」 中野由紀昌は、晴れやかに笑って言った。 佐々木局長が投げかけた「地方支所を仕立てるにあたっての組長のお題とは?」という問いへの答えだ。 &n […]
旗揚げから16年目の春、九天玄氣組の泡立ちが止まらない。 4月中旬、九天ラウンジでは【年間テンキ☆ランキング2022玄冬篇】が開催され、先日その結果が発表された。 【年間テンキ☆ランキング20 […]
『「警固の昼さがり」をテーマにした小説を募集します。』 46期「破」の師範代を終えたばかりの品川未貴が突然、宣言した。 自身が経営するコーヒーショップ「イエナコーヒー」で開始したプランの第一声である。目標は […]
コメント
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2025-10-29
中二病という言葉があるが、この前後数年間は、”生きづらい”タイプの人にとっては、本格的な試練が始まる時期だ。同時に、自分の中に眠る固有のセンサーが、いっきに拡張し、世界がキラキラと輝きを放ちはじめる時節でもある。阿部共実『月曜日の友達』は、そんなかけがえのない瞬間をとらえた一編。
2025-10-28
松を食べ荒らす上に有毒なので徹底的に嫌われているマツカレハ。実は主に古い葉を食べ、地表に落とす糞が木の栄養になっている。「人間」にとっての大害虫も「地球」という舞台の上では愛おしい働き者に他ならない。
2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。