「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。

アフ感会場で、板垣美玲がショックを口にした。
「今井師範代が来ていたなんて、気づきませんでした」
今井師範代とは、JUST記者の今井早智のことである。果敢に林頭を取り上げたあの今井だ。師範代と学衆の関係だった今井と板垣の結びつきは強い。第88回感門之盟というハレの場、しかも板垣の56[守]新師範代としての門出だ。手を取り合って喜び合いたいはずなのに、感門会場(本楼)にいた今井は、それができなかった。
なぜか。
本楼のカウンターの奥、裏口近くのクローゼットスペースで、会の最中、ずっと記事を書いていたからである(アイキャッチ写真)。
感門当日の9月6日に公開された記事は、総覧も含めて20本(!)。今回結成された「感門エディスト団」の暗躍、もとい奮闘ぶりが、この数にも表れている。
だが板垣が気づかなかったように、その実際の奮闘ぶりを目にした人は少ない。そこで、人知れぬその活動を写真で紹介することで、彼ら「感門エディスト団」を讃えたい。
もちろん、本人に断りなしの盗撮、もとい愛ある撮影である。
55[守]師範の北條玲子。記事の幅の広さは随一。無茶ぶりにも笑顔で応え、蛇から親子まで良記事を連打した。
熱心にメモをとる福澤美穂子と青井隼人の55[守]師範コンビ。福澤は「音楽」を言葉に、青井は「残念」を切り取った。新人記者・青井の機動力は特筆に値する。
関西から駆けつけた中村裕美(43[花]錬成師範)は、記者の目で事件を発見していった。
同じく関西から、「ふくよ」こと福田容子(54[破]評匠)。相変わらず眼光も記事も鋭い。
JUSTライターチームの福井千裕。福井は感門エディスト団のカメラマンとしても動き回った。
JUSTライターチームの上杉公志(手前)と今井早智(奥)。上杉はこの日、鍵盤とノートPC、ふたつのキーボードを軽やかに行き来した。
このあとも、第88回感門之盟の「事件」は、感門エディスト団をはじめ、多くの書き手によって記事化されるので、楽しみにしてほしい。
そして55[守]の諸君、もちろん第89回感門之盟にも感門エディスト団は遊撃する。「記者の目」は何を事件化するのか、注目していただきたい。
角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
世の中はスコアに溢れている。 小学校に入れば「通知表」という名のスコアを渡される。スポーツも遊びもスコアがつきものだ。勤務評定もスコアなら、楽譜もスコア。健康診断記録や会議の発言録もスコアといえる。私たちのスマホやP […]
スイッチは押せばいい。誰もがわかっている真理だが、得てして内なるスイッチを探し出すのは難しい。結局、見当違いのところを押し続け、いたずらに時が流れる。 4月20日の43期[花伝所]ガイダンスは、いわば、入伝生たちへの […]
【多読アレゴリア:勝手にアカデミア】勝手に映画だ! 清順だ!
この春は、だんぜん映画です! 当クラブ「勝手にアカデミア」はイシス編集学校のアーキタイプである「鎌倉アカデミア」を【多読アレゴリア24冬】で学んで来ましたが、3月3日から始まるシーズン【25春】では、勝手に「映画」に […]
【多読アレゴリア:勝手にアカデミア③】2030年の鎌倉ガイドブックを創るのだ!
[守]では38のお題を回答した。[破]では創文した。[物語講座]では物語を紡いだ。では、[多読アレゴリア]ではいったい何をするのか。 他のクラブのことはいざ知らず、【勝手にアカデミア】では、はとさぶ連衆(読衆の通称) […]
【多読アレゴリア:勝手にアカデミア②】文化を遊ぶ、トポスに遊ぶ
「鎌倉アカデミア」は、イシス編集学校のアーキタイプである。 大塚宏(ロール名:せん師)、原田祥子(同:お勝手)、角山祥道(同:み勝手)の3人は、12月2日に開講する【勝手にアカデミア】の準備を夜な夜な進めながら、その […]
コメント
1~3件/3件
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。
2025-08-26
コナラの葉に集う乳白色の惑星たち。
昆虫の働きかけによって植物にできる虫こぶの一種で、見えない奥ではタマバチの幼虫がこっそり育っている。
因みに、私は大阪育ちなのに、子供の頃から黄色い地球大好き人間です。