オモイビトがいる。
師範代をやって良かったと思うことは、このことだ。
教室が終わったあとも、折にふれて思い出すのは、あの時交わされた言葉の数々だ。そして一緒に「卒門」という名のゴールテープを切ったあの喜び。この記憶を呼び覚ますだけで、何日も幸せでいられる。
一方で常に気にかかるのは、「がんばって卒門したけれど、破に進まなかった学衆」のことだ。今でも守の型を使っているだろうか。編集的自己を大切にしているだろうか。日々のあれこれに忙殺されていないだろうか。固定化された社会や関係にがんじがらめになっていないだろうか。
君はどうしているだろうか。
あの時に戻って、「もっと編集で遊ぼうよ」と背を押してあげたい。言葉と型で、もっと交わしあいたい。
師範代は誰しも、「卒門したけれど、進破・突破しなかった学衆」のことを思い、そっとキズ口を押さえる。
■ ■ ■
卒門したけれど、破に進まなかったみなさん、突破がかなわなかったみなさん。お元気ですか?
またイシスで遊んでみませんか? 守で身につけた型を、破で思い切り使ってみませんか?
イシスでは、初の試みとして、「卒門したけれど、進破・突破しなかった」みなさんだけをお招きする「エディットツアー」を、オンラインで開催します。題して「今こそ破! イシス旬然ツアー」。「旬」とは「みちる」の意。いったん離れたことで、みちた編集への思いを、ツアーで交わしあいましょう。
ツアーでは、守の型で遊んでみる、破の稽古のチラ見せ、ミニミニ汁講など、イシスでしか味わえない濃密な2時間を、あなただけに提供します。
もし迷ったら、卒門証を読み返してみてください。そこに答えがあります。
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イシス初の卒門者限定イベント
◎ 今こそ破! イシス旬然ツアー
2022年2月5日(土) 14:00~16:00
■会場:Zoomを利用します。
お申込みの方に参加用URL、パスワードをお送りします。
■定員:先着20名
■参加資格:守の卒門者
■料金:1000円(税別)
■申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/371
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角山祥道
編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama
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