私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。

『千夜千冊エディション』20冊突破を記念して、大音美弥子(千悩千冊ライター・多読ジム冊匠)が『千夜千冊エディション』であなたのお悩みを解決します。
Q4. 家の日当たりがとても悪いです。
ヤドカリ三郎さん(30代・男性)
いま住んでいるところがいわゆる半地下で、初日の出が見えないどころか、日がほとんど部屋に入ってきません。そのせいで、体が感じる時間がずれて、だんだん朝に起きれなくなってくるのがとてもしんどいです。
▼ ANSWER ▼
『千夜千冊エディション 理科の教室』
松岡正剛・角川ソフィア文庫
日当たりの悪い部屋はコケ・シダの生育にベストです。「ふやふやしたものが生えてきたら、ちょっとさわってみる」のが開運の秘訣。換気に一苦労しそうな室内は、きっと炭酸ガス濃度も高いはず。彼らの光合成能力に感謝し、古生代からの記憶に思いを馳せつつ『理科の教室』を耽読しましょう。いずれ「虫をたおす」ほどのキノコが生えたらご一報ください。
写真提供:松岡正剛事務所
千夜千冊エディション20冊突破記念フェア開催書店(一部店舗)で「千悩千冊コーナー」展開中!
Design 穂積晴明
Info
∈『千夜千冊エディションシリーズ』松岡正剛(角川ソフィア文庫)
[1] 本から本へ
[2] デザイン知
[3] 文明の奥と底
[4] 情報生命(Q2.ダンナがずっと家にいます。40代・女性)
[5] 少年の憂鬱
[6] 面影日本
[7] 理科の教室(Q4.家の日当たりがとても悪いです。30代・男性)
[8] 感ビジネス
[9] 芸と道(Q3.写真の表現に伸び悩んでいます。40代・女性)
[10] ことば漬
[11] 神と理性 西の世界観I
[12] 観念と革命 西の世界観II
[13] 編集力
[14] 心とトラウマ
[15] 大アジア
[16] 宇宙と素粒子
[17] 物語の函 世界名作選I
[18] 方法文学 世界名作選II
[19] サブカルズ
[20] 仏教の源流(Q1.なかなか就活に乗り出せません。20代・男性・大学院生)
∈千夜千冊エディション20冊突破記念フェア開催中!
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大音美弥子
編集的先達:パティ・スミス 「千夜千冊エディション」の校正から書店での棚づくり、読書会やワークショップまで、本シリーズの川上から川下までを一挙にになう千夜千冊エディション研究家。かつては伝説の書店「松丸本舗」の名物ブックショップエディター。読書の匠として松岡正剛から「冊匠」と呼ばれ、イシス編集学校の読書講座「多読ジム」を牽引する。遊刊エディストでは、ほぼ日刊のブックガイド「読めば、MIYAKO」、お悩み事に本で答える「千悩千冊」など連載中。
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コメント
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2025-07-03
私の28[花]キャンプは、吉阪隆正の建築思想【不連続統一体】の体験だった。場面ごとに異なる空間が次々と立ち現われてくる。よく分からないままに一周すると、ようやく建物を貫く原理のようなものが見えてくる。この「遅れて」やってくる全体性がたまらなかった。
2025-07-02
連想をひろげて、こちらのキャビアはどうだろう?その名も『フィンガーライム』という柑橘。別名『キャ
ビアライム』ともいう。詰まっているのは見立てだけじゃない。キャビアのようなさじょう(果肉のつぶつぶ)もだ。外皮を指でぐっと押すと、にょろにょろと面白いように出てくる。
山椒と見紛うほどの芳香に驚く。スパークリングに浮かべると、まるで宇宙に散った綺羅星のよう。
2025-07-01
発声の先達、赤ん坊や虫や鳥に憑依してボイトレしたくなりました。
写真は、お尻フリフリしながら演奏する全身楽器のミンミンゼミ。思いがけず季節に先を越されたセミの幼虫たちも、そろそろ地表に出てくる頃ですね。