百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。

ハイブリッド感門之盟を経て、伝習座はオンラインに舵を切る。その為にしつらえたのは実験するトポス・イシススタジオ。4月某日、45[守]指導陣がオンラインで集い、開講に向けてのカマエを新たにした1日の様子を10ショットでお届けする。
学林堂にイシススタジオができる
イシスから全国の師範・師範代に映像を届ける3台のカメラ。しかし伝習座講義で使用していたのはデスク上にあるミニカメラのみ。左右にある2台のカメラは校長講義用に使用する。伝習座が始まるとそこは生放送番組のスタジオの如く緊張感が漂う。
オンラインで参集する45守の顔・顔・顔
各自が自室の一部を背負いながらフレームに収まる。ネットカフェに篭ってアクセスする師範代もいた。オンライン伝習座は画面の向こうからかわるがわる話し手が自分に向かって語ってくれるため、意外と集中できるようだ。
ハッタのあんちょこ
師範代が自作した教室ポスター発表のコーナーを担当するのは江野澤師範と八田律師。20人のポスターを読み込み、ツッコミどころを書き込んでおく。
師範へのお題「背景編集」
オンライン参加とはいえ、ただ顔を出すだけに止まらない。師範には「背景編集」というお題が課された。校長から贈られた書や今読んでいる本、自慢の本棚が師範メッセージとともに明かされていった。森由佳師範は校長の書「絆」を掲げながら一年ぶりのCome back!
松岡校長も見ております
師範代が作成したポスターを手元に用意し、一人ひとりの発表を見つめる松岡校長。師範代諸君はその視線を感じていただろうか。
JUSTするエディスト速報チーム
「オンライン伝習座という事件をJUSTする」という使命を担ったエディストライターの衣笠純子と上杉公志。黙々と記事作成に取り組むストイックな二人。気づけば予定以上の記事数が公開されており、編集長・吉村林頭もご満悦だった。
桂大介の書斎に招かれて
用法解説を担当するのは3期連続登板の桂師範。「非常に面白い。ハイレベルで素晴らしい」と校長からも絶賛された。
2つのカメラとスイッチャーで校長をEditする
校長講義は千夜千冊エディション『編集力』と『心とトラウマ』の重ね読み。校長を正面から捉える1カメ(右/吉村)と手元をズームする2カメ(左/林)、そして2つの映像を切り替えながら配信するスイッチャー(手前/穂積)の三つ巴で映像をお届けする。
千夜千冊スケッチブック
いつもはスライドや画像、黒板を駆使しながら講義を展開するが、この日はスケッチブックとマーカーがツール。四角い画面というタブローにどう映っているかもイメージングしながら言葉と文字でエディションを多読する。
「自分自身に自信を持つのではなく、方法に自信を持つんだ」と師範代たちに餞を贈った。
昨日は44[破]のオンライン伝習座が行われ、エディットツアーも無料オンラインツアーを展開中である。
編集力を自粛しない。今年20周年を迎える編集学校はイシススタジオから別様の可能性に向かい続ける。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
2024年8月12日、イシス編集学校校長の松岡正剛が逝去した。エディスト編集部では、直後に約1カ月にわたる追悼コラム連載を実施。編集学校内外から多数寄せられた松岡校長の面影は、1年経ってもなお鮮明だ。まるでその存在が読む […]
写真家研究とモンタージュで写真を深める【倶楽部撮家:25秋募集】
倶楽部撮家 第2期生募集! 多読アレゴリア「倶楽部撮家」の第2期目は、「写真家研究」と「モンタージュ」を楽しみます。第1期目の夏シーズンは、自身の幼な心を起点にして、まずはシャッターを押してみることを試みてきました。次 […]
こまつ座「父と暮せば」をイシス編集学校の師範が観てみました 第2弾
こまつ座「戦後”命”の三部作」の第一弾「父と暮せば」(井上ひさし作/鵜山仁演出)が現在公演中です。時空を超えて言葉を交わし合う父と娘の物語。こまつ座がライフワークとして大切な人をなくしたすべての […]
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【本楼紹介】世界一大きな躙り口?井戸のような書棚空間「井寸房」
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コメント
1~3件/3件
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。
2025-08-26
コナラの葉に集う乳白色の惑星たち。
昆虫の働きかけによって植物にできる虫こぶの一種で、見えない奥ではタマバチの幼虫がこっそり育っている。
因みに、私は大阪育ちなのに、子供の頃から黄色い地球大好き人間です。
2025-08-21
橋本治がマンガを描いていたことをご存じだろうか。
もともとイラストレーターだったので、画力が半端でないのは当然なのだが、マンガ力も並大抵ではない。いやそもそも、これはマンガなのか?
とにかく、どうにも形容しがたい面妖な作品。デザイン知を極めたい者ならば一度は読んでおきたい。(橋本治『マンガ哲学辞典』)