江戸の編集、蔦重の秘密──田中優子学長「ちえなみき」特別講演映像を公開

2025/08/16(土)08:19 img
img MASTedit

江戸の本屋が仕掛けた文化の渦が、いま開かれた。


7月26日、福井県敦賀市の「ちえなみき」で行われた田中優子学長の特別講演には、50名を超える人々が集まりました。
今年の大河ドラマ『べらぼう』の主人公・蔦屋重三郎を軸に、浮世絵の画像をふんだんに映しながら、その編集術と時代の息づかいを語りつくした90分──江戸文化研究者ならではの目が、当時の景色と蔦重の編集術を鮮やかによみがえらせました。

 

書棚に並ぶ本のあいだから夏の光が差し込んだ日。

この日の様子がYouTubeで公開されました。

 

映像には講演の全編に加え、開演前に館内を散策する学長のオフショットも収録しています。

松岡正剛校長が手掛けた『全宇宙誌』を手にした優子学長。

オフショットに優子学長の声は入っていませんが、口の形から何を語ったか読み取ることができるでしょうか。

 

江戸文化をひらく“編集”の秘密と、会場の空気感を、どうぞお楽しみください。

(※この映像は2025年7月26日に「ちえなみき」で開催された講演を録画・編集したものです)

 

  • 衣笠純子

    編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。