道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
「おっかけ!千夜千冊ファンクラブ」。ちぢめて「オツ千」に初のスペシャルバージョンが登場。スペシャルバージョンではゲストをお招きし、ゲストには千夜千冊から一夜を選んでいただき、その夜について語り合おうというもの。
クラブ会員番号1番・林頭の吉村と会員番号2番・デザイナーの穂積。そしてゲストには会員番号3番・順天堂大学医学部附属練馬病院・病理医の小倉加奈子さんが登場。小倉加奈子さんと言えば、世界読書奥義伝[離]の析匠であり、『おしゃべりながんの図鑑』『おしゃべり病理医のカラダと病気の図鑑』(ともにCCCメディアハウス)の著書がある。昨年、今年と経産省STEAMライブラリーでは「MEdit Lab」として医学と編集を重ねたコンテンツを中高生向けに企画、経済と制作のイシス・トップランナーとして走り続けている。
そんな小倉加奈子さんがオツ千スペシャルで選んだ一夜は1525夜 佐々木紀彦『5年後、メディアは稼げるか』。おぎゅらかにゃこの秘かな野望が明かされます。小僧と坊主も心なしかいつもよりもハイテンション。どうぞお楽しみください。
今回の「オツ千SP」では、本邦初公開、セイゴオ喜寿祝いの「We are the ISIS」の生歌唱、さらに小倉加奈子のパワフルな読書力、編集力の秘密にも迫ります。メディアと市場の将来についても三人が持論をそれぞれ披露しております。
▼お便り募集▼
ゆるゆる千夜千冊伴走の「オツ千」の「オツ千目安箱」へお便りありがとうございます。「オツ千」への感想・質問、千夜千冊の気になるところ、まじめなお悩みも不真面目なお悩みも何でもお待ちしております! 坊主と小僧が心を込めてお答えします。
「お気に入りの千夜」を一夜も大募集! 投稿いただいた方からゲストでオツ千にご招待も。お待ちしていますー!
▶︎当該千夜千冊 (1525夜 佐々木紀彦『5年後、メディアは稼げるか』)
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吉村堅樹
僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。
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コメント
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2025-11-25
道ばた咲く小さな花に歩み寄り、顔を近づけてじっくり観察すると、そこにはたいてい、もっと小さな命がきらめいている。この真っ赤な小粒ちゃんたちは、カベアナタカラダニ。花粉を食べて暮らす平和なヴィランです。
2025-11-18
自ら編み上げた携帯巣の中で暮らすツマグロフトメイガの幼虫。時おり顔を覗かせてはコナラの葉を齧る。共に学び合う同志もなく、拠り所となる編み図もなく、己の排泄物のみを材料にして小さな虫の一生を紡いでいく。
2025-11-13
夜行列車に乗り込んだ一人のハードボイルド風の男。この男は、今しがた買い込んだ400円の幕の内弁当をどのような順序で食べるべきかで悩んでいる。失敗は許されない!これは持てる知力の全てをかけた総力戦なのだ!!
泉昌之のデビュー短篇「夜行」(初出1981年「ガロ」)は、ふだん私たちが経験している些末なこだわりを拡大して見せて笑いを取った。のちにこれが「グルメマンガ」の一変種である「食通マンガ」という巨大ジャンルを形成することになるとは誰も知らない。
(※大ヒットした「孤独のグルメ」の原作者は「泉昌之」コンビの一人、久住昌之)