棚下照生。この忘れられたマンガ家が、最近、X(ツイッター)で話題になっていた(なぜかは知らないが)。大人漫画のタッチで劇画を描くという、今となっては完全に絶滅した手法が、逆に新鮮に映るのかもしれない。代表作『めくらのお市物語』は、連載当時、大変な人気で、映画やテレビドラマにもなったのだが、現在では、タイトルに問題アリで、復刊の目途もない。もしも古本屋で見かけることがあったら絶対買いです。
秋の絵本を「その本を読むのにふさわしい明るさ」で3つに分けると、陽だまり・夕焼け・宵闇になる。
多読アレゴリア「よみかき探究Qクラブ」のラウンジに出された問い「本をわけるあつめる。するとどうなる?」への答えだ。
クラブでは、楽しみながら「型」を思い出し、よみかきワーク参加者が「無意識に行っている編集」に敏感になれるよう、[守]のお題を元にした交し合いをしている。
この回答を見ながら、第1回の創守座での名部惇師範の用法2解説を思い出した。「三間連結で次の状態に移るときには、相転移が起こっている」
陽だまり・夕焼け・宵闇の間にも相転移はあるのだろうか。絵本の並びを見るうちに、じわじわと相が見えてきた。「陽だまり」にはわくわくする本が、「夕焼け」には少し寂しくなる本が、「宵闇」にはおばけを想像して怖くなる本が並んでいる。それぞれで子どもたちが味わう「気持ちの相」が大きく変わっている。
同時に、わくわく・寂しい・怖いは、子ども時代に味わっておきたい気持ちの三位一体だということにも気づいた。
お題や型のとらえ方が広がると、言葉になっていなかった見方が出現することをクラブメンバーで分かちあう機会となった。
文/石井梨香(56[守]同朋衆)
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コメント
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