超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。

2025年の夏は、関東では40℃越えの日々が続いた。
軽井沢も33℃という暑さを記録し、冷房設備のない家では購入計画が練られた。
この暑さの中、浅羽米はどのように育っていくのだろうか。
◇ 夏の田んぼは草との闘い
上の写真は6月中旬である。7月中旬には、稲たちは下の写真のようにだいぶ成長した。ピンクのテープは鹿よけだ。
さいわいなことに、今のところ鹿の被害は出ていない。
稲が育って増えるまでは、田んぼは草との闘いになる。稲の根元あたりにオモダカ、コナギが大量発生して、最悪の場合、稲が枯れてしまうのだ。
オモダカは別名ハナグワイといい、清楚で優し気な花を咲かせるが、繁殖力がとても強くて、田んぼに発生すると稲から栄養分を奪ってしまうやっかいな植物だ。農家は除草対策に追われる。多くの農家は除草剤を使うが、モーリス浅羽は無農薬にこだわる。
農薬を使わないなら、手で抜くしかない。今年は暑いので、早朝5:30~6:30頃が草抜きタイムとなった。
慣れてきたので、見なくても根元を触るだけで区別ができるようになる。草を取り切った後は、稲が一本もない場所ができたりするが、その場合は他にたくさん稲があるところから抜いてきて移植する。
草を抜いた後の田んぼは寂しげだ。草との闘いはまだまだ続くが、出穂の前後はあまり田んぼに入れない。稲の受粉の時期なのである。
◇ 出穂
7月中旬は仕事で多忙が続いた。田んぼに行けない日が続く。8月に入り、ようやく田んぼに毎日行けるようになった。
久しぶりに行ってみたら、なんと出穂していた!
実は、コシヒカリは出穂はもう少し先だと予測していた。というのは、軽井沢ではあまり栽培されていなくて、コシヒカリは寒い地方に向いていない品種なのだと思い込んでいたのである。当然、出穂も時間がかかるはずだと思っていた。
ここからは、どんどん稲が育って他の草には日が当たらなくなり、収穫へと進んでいく。
◇ 別典祭で浅羽米お目見え
収穫された米は、11月に開催される多読アレゴリア主催の「別典祭」に軽井沢別想フロンティア倶楽部(KBF)のブースでお目見えする。
軽井沢別想フロンティア倶楽部メンバーは、自分たちのトポスとしての軽井沢を楽しみつつ、この浅羽米の成育も楽しみにしている。何といってもこの田んぼは、モーリス浅羽のトポスである。ということは、軽井沢別想フロンティア倶楽部のトポスでもあるのだ。
8月末に予定されている汁講では、その成育した姿を見に田んぼを訪れる予定だ。倶楽部メンバーは今から楽しみにしている。
浅羽米の収穫は順調にいけば、9月末~10月上旬だ。
昨年度の収穫時の田んぼの様子である。
今年は遊刊エディストの連載記事で、編集学校全体で浅羽米の生育を見守りたい。乞うご期待だ!
◇ 多読アレゴリア2025秋 会員募集!
多読アレゴリアの2025 秋ももうすぐ始まる。
募集はすでに始まっている。
軽井沢というトポスを愛し、味わいつくそうというのが我が倶楽部の目的だ。
軽井沢に住む人、信州を故郷に持つ人、編集を活かした地域づくりに関心のある人は、秋シーズン、ぜひ我が軽井沢別想フロンティア倶楽部へ!
新会員の参加を心からお待ちしている!
★多読アレゴリア2025秋 《軽井沢別想フロンティア》倶楽部 メンバー募集中!
【定員】20名
【申込】https://es.isis.ne.jp/allegoria
【開講期間】2025年9月1(月)~12月21日(日)
【申込締切】2025年8月25日(月)
【受講資格】どなたでも受講できます
【受講費】月額11,000円(税込)
※ クレジット払いのみ
以後毎月26日に翌月受講料を自動課金
【お問合せ】allegoria@eel.co.jp
<クラブの構成>
●クラブ運営:守り人 (浅羽登志也 中原洋子 本城慎之介)
●クラブメンバー:遊民
●通常稽古ラウンジ:「本陣」
●コミュニケーション・ラウンジ:「井戸端」
《軽井沢別想フロンティア》倶楽部の記事
●連載:「浅羽米プロジェクト2025 」
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中原洋子
編集的先達:ルイ・アームストロング。リアルでの編集ワークショップや企業研修もその美声で軽やかにこなす軽井沢在住のジャズシンガー。渋谷のビストロで週一で占星術師をやっていたという経歴をもつ。次なる野望は『声に出して歌いたい日本文学』のジャズ歌い。
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コメント
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2025-08-12
超大型巨人に変態したり、背中に千夜をしょってみたり、菩薩になってアルカイックスマイルを決めてみたり。
たくさんのあなたが一千万の涼風になって吹きわたる。お釈迦さまやプラトンや、世阿弥たちと肩組みながら。
2025-08-07
「べらぼう」見てないんですが、田沼意知がとうとうやられちゃったんですね。
風評に潰された親子のエピソードは現代の世相とも重なり、なんとも胸がふさがります。
一ノ関圭『鼻紙写楽』は、このあたりの話を巧みに取り込んで物語化しており秀逸。蔦重も出てくるし、この作品、「べらぼう」とだいぶ重なるんじゃないかなあ(見てないけど)。
2025-08-05
幼な心の不足を感じたら、昆虫の世界に分け入ってみるのがお勧め。そこには、小粋な読み替えや愉快な見立てを促すツワモノがひしめいている。
写真は、都市郊外でも見つかる巨大イモムシ、シンジュサンの幼虫のお尻。