先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。

■イシスをDAN ZENにする iGenセブン
松岡正剛をして「きっと次代のスターになるだろう」と言わしめたイシスiGen7人衆がいる。
その活躍は目覚ましく、師範講義に遊刊エディスト、エディットツアーなど編集学校のあちこちで頭角を現し、新しいメディエーションの方法を築き始めている。そんなiGenとは一体何者なのか?
青春時代をポケベルとプリクラとルーズソックスで過ごしたロスジェネ世代の、感門之盟タブロイド紙「EditorShip」編集長 後藤由加里がiGenたちが日頃感じていることから、編集学校のこれからを訊いた。
遊刊エディスト紙上でも、7回に分けて特別転載してお届けする。
▲イシスのiGenは、千夜千冊1764夜『ホモ・デジタリスの時代』に登場した。
シリーズiGen、6人目はこの方。
iGen No.006 加藤めぐみ(35[花]錬成師範)
その謎めいた生態から「カトメグは桂大介(離右筆)が生み出したサイボーグ」という噂がまことしやかに囁かれている”21世紀の女”。言葉への感度は抜群。隠れファンも多い。
生誕年:1989年
編集学校歴:
<学衆として>
37[守]全番みつばち教室(鈴木哲也師範代/猿子修司師範)
37[破]毎日フィギュール教室(山田小萩師範代/前原章秀師範)
27[花]わかくさ道場(しみずみなこ花伝師範)
13[離]逍応院(蜷川明男別当師範代/野嶋真帆別番/小倉加奈子右筆)
<指導ロールとして>
40[守] ふかよみ吟醸教室師範代(深谷もと佳師範)
40[破] ふかよみ吟醸教室師範代(小倉加奈子師範)
多読ジム season01・02 スタジオ伴窓 冊師
34[花]・35[花] 錬成師範
Q1.密かにこだわっているフェチな雑品は?
GLOCAL STANDARD PRODUCTSの「Kop」。紙コップの形を模した薄い木のコップです。これを使い捨てないことと森林保護とは無関係で
Q2.家から最寄り駅の間でなぜかどうしても気になっちゃうこと
すれ違う人々のうち、スマホを覗いていない人の視界に映っている景色。特に、ちいさな子供やとびきり背の高い男性、道端に座りこんでいる人を見かけると、その目線の高さからの景色シミュレーションが起動します。
Q3.『情報の歴史21』で自分の生誕年以降の歴象で一番注目し
1997年の香港返還。1898年の展拓香港界址専条で定められ
Q4.編集学校でこれまでに誰かに言われて印象に残った一言は?
「相手の言う◯◯を、だいたい自分の××かな、とアナロジカルにゆらぎ込みであてはめあうとき、はじめてコミュニケーションは成立する」。離の2日目に蜷川明男別当がくださった言葉で、私にとっての「モデル交換」の定義。
Q5.編集学校で新しい講座やプロジェクトを立ち上げるなら?
自然言語処理、機械翻訳、音声認識、画像認識などの技術のさわりと認知科学を学び、技術含みの編集の可能性をさぐるような講座があると楽しいだろうな、と思っています。でもまずは、今ある講座をすべて受けてみたい。
■iGenかとめぐをもっと知るなら
■シリーズiGen〜イシスをDAN ZENにする7名〜
001:穂積晴明 外郎売りからDJまで 多芸多才のデザイナー
003:梅澤光由 全身義体を夢見る エディトリアルジャズピアニスト
004:網口渓太 関西弁のミク太郎 憧れ力で起動する編集少年
005:梅澤奈央 獲物はイジって逃さない 言葉フェチの人気記者
006:加藤めぐみ AI疑惑の超絶アーチスト 謎めく21世紀の女
iGenロゴデザイン:穂積晴明
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
なぜ「好きなもの3つ」で思考のクセが見抜けるのか?イシス編集学校「編集力チェック」の秘密
「好きなものを3つあげてください」たったそれだけで、自分でも気づかなかった「思考のクセ」が見えてくる――。一人ひとりの発想力や思考力を伸ばすと定評のあるオンラインスクール「イシス編集学校」では、無料で「編集力チェック」を […]
方法の学校は、ここしかない。世界で唯一の学校【ISIS co-missionメッセージ 井上麻矢×田中優子】
イシス編集学校アドバイザリーボード ISIS co-missionメンバーより、これから「編集」を学びたいと思っている方へ、ショートメッセージが届きました。なぜ今、編集なのか、イシス編集学校とはなんなのか。イシスチャンネ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 10月は開講ラッシュの月。基本コース[守]、応用コース[破]、師範代養成コース[花伝所]、技法研鑽コース[遊] […]
【プレスリリース】「思考の武器、表現の食器、発想の楽器」を手に入れる。生成AI時代を生き抜く「編集力」を38の思考の型で鍛える基本コース第56期[守]、10月27日に開講。
株式会社編集工学研究所(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:安藤昭子)が運営するイシス編集学校は、インターネット上で24時間いつでもどこでも「編集術」を学べる学校として、2000年に開校、25周年を迎えました。 […]
第89回感門之盟「遊撃ブックウェア」(2025年9月20日)が終了した。当日に公開された関連記事の総覧をお送りする。 イシス校舎裏の記者修行【89感門】 文:白川雅敏 本を纏う司会2名の晴れ姿 […]
コメント
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2025-10-20
先人の見立て力にひれ伏すしかないと思って来た「墨流し」。戯れに、Chatさんに「蝶のスミナガシを別の見立てで改名するにはどんな名前がいいですか?」と尋ねてみて、瞬時に現れた名答に打ち拉がれております。
2025-10-15
『キャラ者』は、”マンガ家”だった頃の江口寿史の、(まとまった作品としては)ほぼ最後の仕事。恐るべきクオリティの高さで、この才能が封印されてしまったのはもったいない。
「来年こそはマンガ家に戻ります!」と言ったのは、2016年の本の帯(『江口寿史KING OF POP SideB』)。そろそろ「来年」が来てもいいだろう。
2025-10-14
ホオズキカメムシにとってのホオズキは美味しいジュースが吸える楽園であり、ホオズキにとってのホオズキカメムシは血を横取りする敵対者。生きものたちは自他の実体など与り知らず、意味の世界で共鳴し続けている。