NESTの魅力 エディスト便り

2019/11/06(水)10:40
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 楽しみ方はいろいろあるが、ねぐらもたまには覗いて欲しい。 

 

 遊刊エディストにアクセスするとまず目に入るのは「NEWS 新着記事」。ここから新しい記事をチェックする読者が多いのではないだろうか。

 

 見落としがちなのが「NEST」。最新のNEST記事がアップされても「ニュース」に並んでこないからだ。その横の「NEST edit」に控えめに顔を出す。だからと言って、”知る人ぞ知る”のコーナーではない。

 

 「NEST」は遊刊エディストの中でも読み応えのある編集コラムが並ぶ。特に4人の連載記事には注目されたい。

 

 

 ◆『髪棚の三冊

  美容師である花伝師範 深谷もと佳が、三冊のキーブックをつなぎ合わせヘアデザインの現場で雑読乱考する編集問答録。

 

 ◆『OTASIS』 

  松岡正剛事務所ディレクター、そして[離]総匠の太田香保が、音楽、文章編集、松岡校長などについて気ままに綴るコラム。

 

 ◆『着物のまにまに~時空センスの編集術

  SEにして着物エディターである師範・森山智子が和装に忍んだシステム編集を紐解く着物エッセイ。

 

 ◆『おしゃべり病理医 編集ノート

  病理医として、二児の母として、[離]右筆の小倉加奈子が編集工学×医療×母をインタースコアする骨太編集記。

 

 

 ねぐら(NEST)といっても一休みはさせてくれない。読者を知の香り漂う編集の世界へ誘ってくれるねじろ(NEST)といった方が良いだろう。

 

 遊刊エディストを開いたら「NEST edit」もお忘れなく。

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

堀江純一

2025-10-02

何の前触れもなく突如、虚空に出現する「月人」たち。その姿は涅槃来迎図を思わせるが、その振る舞いは破壊神そのもの。不定期に現れる、この”使徒襲来”に立ち向かうのは28体の宝石たち…。
『虫と歌』『25時のバカンス』などで目利きのマンガ読みたちをうならせた市川春子が王道バトルもの(?)を描いてみたら、とんでもないことになってしまった!
作者自らが手掛けたホログラム装丁があまりにも美しい。写真ではちょっとわかりにくいか。ぜひ現物を手に取ってほしい。
(市川春子『宝石の国』講談社)

川邊透

2025-09-30

♀を巡って壮絶バトルを繰り広げるオンブバッタの♂たち。♀のほうは淡々と、リングのマットに成りきっている。
日を追うごとに活気づく昆虫たちの秋季興行は、今この瞬間にも、あらゆる片隅で無数に決行されている。

若林牧子

2025-09-24

初恋はレモンの味と言われるが、パッションフルーツほど魅惑の芳香と酸味は他にはない(と思っている)。極上の恋の味かも。「情熱」的なフルーツだと思いきや、トケイソウの仲間なのに十字架を背負った果物なのだ。謎めきは果肉の構造にも味わいにも現れる。杏仁豆腐の素を果皮に流し込んで果肉をソース代わりに。激旨だ。