空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。

2万冊の本楼。6万冊のISIS館。
本屋でもなければ、図書館でもない。松岡正剛が監修した世田谷豪徳寺の編集工学研究所の仕事場であり、イシス編集学校の本拠地でもある。本の秘密基地のような空間で、一日限定の編集術と多読術のワークを開催する。
まず入口の和紙と木で組まれた全集棚の井寸房を抜けて、2階の学林堂へ。サイエンスから言語論まで、マンガから西洋文学までがぎっしりと並べられている。校長の松岡正剛による書やアートワークなどの展示もここでしか見ることはできない。そして1階の本楼は、日本に関する本のみ2万冊で構成されているブックサロンである。
ナビゲートするのは、『情報の歴史21』編集長で、イシス編集学校林頭の吉村堅樹。普段は見ることができない2階の学林堂から1階の本楼までをリアルにツアーし、読書と編集を重ねて案内いたします。
お申込みはこちらからどうぞ→ https://shop.eel.co.jp/products/detail/461
■日時:2022年10月2日(日)15:00 – 17:30
■費用:1500円
■会場:編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)
■人数:限定15名様まで
■申し込み:https://shop.eel.co.jp/products/detail/461
吉村堅樹
僧侶で神父。塾講師でスナックホスト。ガードマンで映画助監督。介護ヘルパーでゲームデバッガー。節操ない転職の果て辿り着いた編集学校。揺らぐことないイシス愛が買われて、2012年から林頭に。
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千夜千冊エディション『少年の憂鬱』に松岡正剛の編集の本来を読み解くべし。花伝所の放伝生が取り組んだ図解を使って、20分の予定時間を大幅にオーバーして、永遠の少年二人がインタラクティブに、そして「生」でオツ千します。 発熱をおしてやってきた小僧・穂積は大丈夫か? 坊主・吉村の脱線少年エピソードは放送可能か? エディション『少年の憂鬱』をお手元に置いてご鑑賞ください。
コメント
1~3件/3件
2025-09-09
空中戦で捉えた獲物(下)をメス(中)にプレゼントし、前脚二本だけで三匹分の重量を支えながら契りを交わすオドリバエのオス(上)。
豊かさをもたらす贈りものの母型は、私欲を満たすための釣り餌に少し似ている。
2025-09-04
「どろろ」や「リボンの騎士」など、ジェンダーを越境するテーマを好んで描いてきた手塚治虫が、ド直球で挑んだのが「MW(ムウ)」という作品。妖艶な美青年が悪逆の限りを尽くすピカレスクロマン。このときの手塚先生は完全にどうかしていて、リミッターの外れたどす黒い展開に、こちらの頭もクラクラしてきます。
2025-09-02
百合の葉にぬらぬらした不審物がくっついていたら見過ごすべからず。
ヒトが繋げた植物のその先を、人知れずこっそり繋げ足している小さな命。その正体は、自らの排泄物を背負って育つユリクビナガハムシの幼虫です。